建国記念日である節国慶節記念日や党創建記念日、最新兵器の展示会である国防発展展覧会「自衛-2021」など政治的な大イベントが相次ぎ開催されている。とりわけ金正恩総書記が姿を見せた国防発展展示会は、金正恩総書記にとって大きな意味を持つ。

 演技性パーソナリティ障害とも言われている金正恩総書記がこの手の政治的パフォーマンスを開催するのはなぜだろうか。脱北者でNK知識人連帯代表の金興光氏が分析する。

◎金興光氏の過去の記事はこちら(https://jbpress.ismedia.jp/search?fulltext=%E9%87%91+%E8%88%88%E5%85%89)をご覧ください。

(金 興光:NK知識人連帯代表、脱北者)

 最近の北朝鮮は、政治的パフォーマンスのためのショーが目白押しだ。金正恩総書記が直接出演する朝鮮労働党創建76周年記念の特別記念講演会や、北朝鮮で初の最先端兵器を展示する国防発展展覧会「自衛-2021」などが開催されている。

 北朝鮮の建国記念日である9月9日の節国慶節記念でも、夜中の12時に始まった民間・安全武力閲兵式に続き、平壌市民の舞踏会や数千発の祝砲も放たれた。

 9〜10月に開催される北朝鮮の各種政治行事でも同様だが、数日前に開催された国防展示会を見るだけでも、今まで姿を隠していた金正恩総書記の登場に始まり、女性議長団、主体(チュチェ)撃術団、曲芸航空飛行団のパフォーマンスなどの開幕イベント、表彰授与式、演説、展示場観覧、功労者への謝辞など、基本行事と最後の写真撮影に至るまで、すべてのプログラムが完璧に構成された一つの演劇を彷彿させた。

 金正恩総書記はなぜ急に姿を見せ、このようなショーを世界に向けて発信したのだろうか。最近になって、金正恩総書記がより政治的ショーに執着する理由は何だろうか。とても気になるところだ。

 2020年、韓国・慶南大学校極東問題研究所のイ・ヒョンジョン博士は「北朝鮮金正恩の心理分析に対する時論的研究」において、金正恩総書記の性格や気質は、刺激追求(High)、危険回避(Low)、社会的敏感性(High)、忍耐力(High)であり、結論的に、H-L-H:Passionate-Histrionic(情熱的・演技的)な気質を持っていると明らかにした。これに対する世界的な学者らによる分析も多い。