(藤 和彦:経済産業研究所コンサルティング・フェロー)

 中国の第3四半期のGDPは前年比4.9%増となり、第2四半期の7.9%増から大幅に減速した。電力不足や供給制約が生産部門の打撃になったほか、新型コロナウイルス感染の散発的な拡大が消費を圧迫したとされている。

 今後の見通しもけっして明るくない。不動産大手の「恒大集団」経営危機を契機に不動産業の債務リスクが経済全体に波及するとの懸念が生じている。

不動産に依存する中国経済

 金融機関は恒大集団の破綻懸念から不動産企業への融資に慎重になっている。

 銀行融資とともに不動産企業にとって重要な“影の銀行”(シャドーバンキング)からの資金調達も難しくなっている。9月の不動産向け信託商品(理財商品)は318億元(約5600億元)と前月に比べて半分以下に減少した。