米国に頼るだけではなく、自国による対中防衛力の強化に動きだしたのだ。

 スービック基地はかつて世界最大の米海軍基地だったが、冷戦終結後の1992年に閉鎖された。

 その後、フィリピン政府は同基地を経済特別区に指定した。

 2000年以降は米軍艦がフィリピン軍との合同演習の時に停泊したり、給油のために基地を利用したりして定期的に寄港している。

 さらにフィリピンは自ら対外防衛に真剣に取組んでいることを示す意味で、2020年に同国海軍としては初めてとなるミサイル搭載可能な軍艦を就役させた。

 これは明らかに米比関係で、フィリピンが安全保障面でも米国に貢献していることになる。

 バイデン大統領も政権発足後の早い段階で、米国とフィリピン両国の米比相互防衛条約の有用性を確認している。

 その際に、中国の海上民兵がフィリピン軍を攻撃した場合、米軍はフィリピン軍を支援する義務があることを明らかにした。

 さらに2021年7月、バイデン氏は南シナ海における中国のほぼすべての海洋権益の主張は違法であると捉えてきたトランプ政権の政策を引き継ぐと表明した。