政権末期まで海外歴訪に余念のない文在寅大統領に対する韓国国民の非難が激化している。新型コロナの感染拡大と北朝鮮の度重なる挑発が続く状況にも関わらず、1月15日から6泊8日の日程で、UAEとサウジアラビア、エジプトの中東3カ国歴訪を強行したことが原因だ。

「大統領は任期5年・再選禁止と定められている韓国では、任期末期の大統領にできる外交は何もない。それなのに、出国直前にイエメンのシーア派反軍がスンニ派国家のUAEに対する攻撃を予告するなどテロの危険が高まったにもかかわらず、あえてこの時期に中東を訪れた理由が分からない。『新専用機に乗りたくて作ったスケジュールだ』と皮肉られたほどだ」(韓国人記者)

ハイペースで行われる海外訪問、ほぼすべてに夫人が同行

 任期を約3カ月残した大統領夫妻の海外歴訪は、「帝王的大統領制」とされる韓国でも極めて異例だ。しかも、女性の対外活動が制限された中東を、敢えてファーストレディを同行して訪問することに対して、「外遊性歴訪」という指摘が出ている。

 コロナ禍が始まった2020年から現在まで、文在寅大統領の外遊は今回の中東歴訪を含め、38日間、計11カ国となった。米国と英国には2度ずつ行った。

 同期間に米国では、ドナルド・トランプ大統領とジョー・バイデン大統領が合わせて、17日間7カ国を訪れている。日本では総理大臣が3度も交代したにもかかわらず、海外歴訪は合わせて5度だけだ。つまり文在寅大統領は、政権交代があった米国や日本の2〜3倍の海外歴訪を経験している。それも毎回ファーストレディを同伴している。

 しかし、文大統領が米国や日本の首脳に比べて海外歴訪を通じて特別に大きな成果を上げたという評価はない。