ウクライナ政府として、両地域を含めた軍事的奪還方針について表明し始めたと言えます。

 現在の戦況は、ハルキウ周辺でウクライナ軍が反抗に成功したものの、全体としては膠着に近い状態が続いています。クリミア、東部ウクライナの軍事的奪還にはまだほど遠い状態ですが、マリャール国防次官、ブダーノウ国防省情報総局局長は、なぜ以上のような発言に踏み切ったのでしょうか。その背景と実現の可能性について考えてみたいと思います。

現在の戦況

 最初に現在の戦況を簡単に振り返っておきます。

 アメリカの研究機関、戦争学研究所が毎日更新している最新の支配地域マップはこちらになります。

 ウクライナ北部から撤退したロシア軍は、戦力再編後、ハルキウとルハンシクの中間にあるイジュームから南下し、ドネツィク・ルハンシクの前面で防御線を築いているウクライナ軍を包囲する作戦に出ました。