「あ〜かいたぬきと緑のきつね」。いやいや逆でしょ、と思うかもしれないが、実は東洋水産(東京都港区)が期間限定で販売している「本物」。カップ入り即席麺「赤いたぬき天うどん」と「緑のきつねそば」だ。

おなじみ「赤いきつね」と「緑のたぬき」と比べて、お味のほどはいかに。

「前からこの商品あったような」

フタを開けると、大きい「お揚げ」がそばの上、「小えび天ぷら」はうどんの上に乗っかっている。幼い頃から「赤いきつね」のきつねうどん、「緑のたぬき」の天ぷらそばに慣れ親しんできているだけに、ちょっと違和感が。

 

お湯を入れて、待つこと数分。完成したので、もう一度フタを開ける。

ふっくらしたお揚げと、天ぷらがおいしそうだ。

まずは「赤いたぬき」からいただいた。コシのある、なめらかな太めのうどんに、食べやすいサイズにカットしてある「きざみ揚げ」、卵、かまぼこが入っている。一口食べた瞬間、違和感が吹き飛んだ。「あれ、前からこの商品あったような」。初対面のはずが、懐かしさが込み上げる。

つるりとしたうどんと、だしのきいたしょうゆのつゆがよく合う。つゆがしみ込んだ天ぷらは、「ふわあま」。サクサクした食感が残っている内に食べてしまうか、だしにじっくりつけて食べるか迷う。

続いて「緑のきつね」。東洋水産のカップ麺で、きつねそばを食べたいと思っていた人には嬉しい組み合わせだ。「緑のたぬき」の天ぷらにも使われている複数の「小えび揚げ」が味にも、見た目にもアクセントを加えている。「赤いきつね」よりも甘さが控えめになっている代わりに、かつおの風味を強く感じた。

「和解」記念で生まれたコラボ商品

「赤いきつねと緑のたぬき」と大きな差は感じなかった。加えて、「赤いたぬきと緑のきつね」どちらも「定番商品にしてほしい」くらいおいしかった。ファンの舌を裏切らないように、「赤いきつねと緑のたぬき」の良さを生かしつつ、「甘さ控えめのさっぱり、きつねそば」や「和風だしのきいた天ぷらうどん」など、今まで手が届かなかった「かゆいところ」をカバーする商品になっている。

「赤いたぬきと緑のきつね」は、2018年に始まった「あなたはどっち!?食べて比べて投票しよう!」キャンペーンがきっかけとなって生まれた期間限定コラボ商品だ。2年連続で「赤いきつね」が勝利を収めたが、3年目にして迎えた最終決戦となる「赤緑合戦」で「緑のたぬき」が僅差で初勝利した。

互いの健闘を称え合って「和解」という形で終止符を打ち、記念として二つの商品が発売された。