【ロンドン時事】英国訪問中の天皇、皇后陛下は27日午前(日本時間同日夕)、ロンドンのバッキンガム宮殿を訪れ、チャールズ国王夫妻にお別れのあいさつをされた。

 両陛下は国王夫妻とにこやかに歓談して握手を交わし、皇后さまは夫妻と頬を合わせてあいさつ。両陛下は車に乗り込んだ後も手を振り、別れを惜しんだ。

 25日の歓迎式典から始まった国賓としての公式行事を終えた両陛下は、続いてロンドン市内の「V&A(ビクトリア&アルバート)子ども博物館」を訪れた。

 両陛下は、日本人学校の小学生がおもちゃのブロックで家を作って遊ぶ様子を見学。天皇陛下は男子児童に「みんなで考えたの」と尋ねていた。

 その後、人気アニメ「となりのトトロ」を題材にした寸劇も鑑賞し、拍手を送った。帰り際には日英両国の子どもから花束を贈られ、皇后さまは日本人学校の女子児童に「ここに来たのは初めてですか」と声を掛けていた。

 天皇陛下は27日午後、ロンドン近郊にあるウィンザー城内の聖ジョージ礼拝堂を訪れ、エリザベス女王とフィリップ殿下の墓に供花した。