パリ五輪に出場するサッカーの日本女子代表(なでしこジャパン)は、銀メダルに輝いた2012年ロンドン以来の表彰台を狙う。成長が著しく、大舞台でブレークが期待される選手を紹介する。

 ◇脅威の10戦連発

 WEリーグの看板選手として五輪へ挑むのが、MF清家貴子だ。直近のシーズンは得点王、最優秀選手(MVP)の活躍で、三菱重工浦和の連覇に貢献した。「WEリーグの代表という気持ちを持っていきたい」と意気込む。

 もともとスピードを生かした突破力に定評があった。飛躍の転機になったのが、同僚の戦線離脱。なでしこの大先輩、安藤梢と、一緒に代表で戦った猶本光の2人が今年1月に膝の前十字靱帯(じんたい)を損傷する大けがをした。清家は「大きな柱がいなくなり、自分がやらなければという気持ちが強く芽生えた」

 3月のINAC神戸戦から、リーグ戦10試合連続ゴール。三菱重工浦和の楠瀬直木監督は「取れない時期はシュートを外してかなり引きずっていた。消極的になり、打てるのにパスにしていた。それが、もう1回打とうという姿勢になった」と変化を語る。

 攻撃的なポジションだけでなく、サイドバックやウイングバックもこなせる。18人という少ない登録メンバーで中2日の連戦をこなさないといけない日程で、ユーティリティーぶりもチームにプラスになるだろう。「どこで出ても、しっかりいいパフォーマンスをしたい」と自覚は十分だ。

 イングランド女子スーパーリーグ、ブライトンに移籍することも決まった。脂の乗った27歳が大暴れするか。