脱炭素エネルギーの一つとして注目される水素を使った世界初の水素焼きレストラン「iCHi(いち)」が、4月12日に都内でオープンする。水素の利活用コンサルティングなどを手掛ける企業「H2&DX社会研究所」(同千代田区)が参画企業を募ってつくった店で、内覧会がこのほど行われた。
 燃やしても二酸化炭素(CO2)が発生しない水素ガスを燃料にしたコンロで食材を調理する。水素は無臭で、食材を焼いても燃料の臭いが付かず、空気中の酸素と結び付き水蒸気が発生するので焼き上がりがしっとりするなど利点があるという。
 燃料費は通常のプロパンガスの2.5倍ほどかかり、料理は1種類のコース限定、ワインとセットで2万〜3万円の予定。福田峰之代表取締役は「CO2削減のメッセージを発信したい。多くの人に来てほしい」と呼び掛けた。【もぎたて便】
[時事通信社]