福島市の花見山公園で、視覚障害者がガイドと共に花見をするツアーが開かれた。ボランティアガイドが花の色や景色を説明し、参加者は春の散歩を2時間楽しんだ。
 視覚障害者から市観光コンベンション協会に「公園の花々を楽しみたい」と相談があり、協会も視覚障害への理解を広めたいと考え、今回実施した。
 この日の参加者は4人。ボランティアが一人ずつ付き、ペースに合わせて歩きながら「見晴らしの良いところに来た。風を感じますか」「菜の花は香りがしますがどうですか」と、周囲の様子を説明して触覚や嗅覚に訴えた。
 参加者した鈴木祐花さん(33)は「五感をフル活用して楽しめた」と話した。協会担当者は「花見に限らず今後も企画したい」としている。【もぎたて便】
[時事通信社]