放送中の木村拓哉(51)主演ドラマ『Believe−君にかける橋−』(テレビ朝日系)。5月16日放送の第4話は視聴率9.8パーセントを記録した。

木村が演じるのは大手ゼネコンに所属する設計者。橋の建設現場での崩落事故で“無実の罪”を被り、逮捕されることに。ガンを患い余命1年と宣告された妻(天海祐希)のもとに帰るため、脱獄を試みるというストーリーだ。

初回視聴率は11.7パーセントと好調な滑り出しだったが、第2話は10.1パーセント。第3話は9.6パーセントと停滞気味。“視聴率男”とも呼ばれた木村だが、必ずしも高視聴率続きというわけではなさそうだ。

そこで、本誌は20歳以上の男女500人にアンケートを実施。これまでの木村主演の連続ドラマで「面白くなかった」と感じた作品を調査した。

3位に選ばれたのは、13年10月放送の『安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜』(TBS系)。

木村が演じた物理学者は、結婚を控えていたがなんと初回でアンドロイドに殺害される。その後、婚約者を守るために2113年からやってきたのがまた別のアンドロイド・安堂ロイド。木村は物理学者と安堂ロイドの2役を演じた。

アニメ『エヴァンゲリヲン』シリーズを手がけた庵野秀明(63)らが制作に協力したSFドラマ。豪華な布陣が注目されたが、現実離れした設定に感情移入できないと感じた視聴者が多かったようだ。

「ちょっと見たけどよくわからなかった」 「話がめちゃくちゃ」 「アンドロイドという設定がイマイチだった。 木村拓哉さんと柴咲コウさんだったら王道の恋愛かシリアスなドラマが見たかった」

2位は’22年4月期放送の『未来への10カウント』(テレビ朝日系)。

将来を嘱望されたアマチュアボクサーだったが、網膜剥離や妻との死別など不運が重なり、自暴自棄になっていた主人公。あるとき、母校のボクシング部のコーチに就任したことで徐々に熱を取り戻すというストーリー。

木村にとっては初の学園スポーツドラマだったが、主人公がボクシング部との出会いによって生きることに希望を取り戻すという展開は、あまりにも王道すぎたと感じる人が多かったようだ。

「ワンパターンな感じだったから」 「ありきたりな展開でつまらなかった。」 「途中で観るのをやめてしまった。イメージが合わなかった。」 「役に合わないと思った」

1位となったのは’23年4月期放送の『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)。

20年と21年に放送されたスペシャルドラマでは、木村演じる警察学校の教官・風間公親による過酷な訓練の日々が描かれた。23年4月期の連続ドラマはその前日譚であり、警察学校赴任前の風間の姿が明らかになった。

スペシャルドラマの1作目は視聴率15パーセント超え、2作目も13パーセント超え。しかしその評判の良さがかえって仇となり、『教場0』への期待値が高まりすぎたようだ。

また、さまざまな事件を通し、風間の後輩刑事たちが抱える秘密やトラブルが暴かれていくというストーリー展開が影響したのか、“暗い”という声も。いつもの月9らしからぬ重厚感に苦手意識を持つ人も多かった。

「期待値が高すぎた」 「全体的に暗い感じだったから」 「単発の良かった。連続は面白くなかった。」

佳境に差し掛かる『Believe』。50代に突入した木村の新境地が楽しみだ。