「米倉さんの主演作の続編が決まったと聞いています」(制作関係者)

米倉涼子(48)といえば、12年前から主演している『ドクターX』(テレビ朝日系)の映画版が12月6日に公開される。だが、制作される続編は『ドクターX』ではないという。

「19年に公表した低髄液圧症候群の影響もあり、ハイヒールがトレードマークの大門未知子役を再び演じるのはかなり厳しい状態だそうです。制作発表時のコメントで米倉さんが《私自身、大門未知子と12年間お付き合いできるとは思っていませんでした》《私たちの12年の想いがこもった作品になっていると思います》と“区切り”にしていることからも、映画でラストになる見込みです」(テレビ局関係者)

米倉は6月14日に出演した生放送の情報番組『あさイチ』(NHK)で病状についてこう明かしていた。

「止まっているエスカレーターって上がったことあります? 本当は(上がることは)ダメですよ。でも、そういう感じがずーっと続く」 「車のライトとかも全部つながって見えて、自分がどこにいるか分からなくなる。座っていることすらできなくなっちゃう」 「頑張れる、頑張れない、とかっていう次元ではなく、(『ドクターX』の継続出演は)完全に無理でした。ヒールとかも履けないし、もうあきらめるしかない状態」

一時は「引退」も覚悟したというが、昨年、現在の担当医と巡り合い、手術を経て、今年5月からはかなり元気な状態に戻ったと説明していた。そのため、“続編”への出演を決めたというのだ。

「『エンジェルフライト』のシーズン2です。第10回開高健ノンフィクション賞を受賞した佐々涼子さんの『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』をドラマ化した作品で、国境を越えて遺体や遺骨を故国へ送り届けるスペシャリスト『国際霊柩送還士』の奮闘を描きます。米倉さんはシングルマザーの剛腕社長・伊沢那美を好演しています。もちろん、役柄上ハイヒールなどを履くこともなく、米倉さんには身体の負担が少ない作品でしょう。

昨年3月から『Prime Video』で世界配信され、amazon社のオリジナルドラマ配信数1位を獲得。もともと、今作はNHKエンタープライズで制作されていたこともあり、今年6月からNHKBSでも日曜夜10時から放送することになりました。

BS放送の反響も想像以上に大きいことを受け、続編が決まり、早ければ来年2月から撮影がスタートする予定だと聞いています」(前出・制作関係者)

本誌はNHKエンタープライズに続編について聞いたが、コメントは得られなかった。前出の制作関係者は言う。

「実は米倉さんは今作でNHKのドラマに登場するのは『ハルとナツ 届かなかった手紙』以来、19年ぶりのことなんです。続編もNHKで放送されることになるでしょう。『ドクターX』卒業後は、米倉さんの女優業の“基盤”はテレビ朝日からNHKに移るのかもしれません。

近年では、朝ドラヒロインの母親役は、民放の連ドラで何度も主演した40代〜50代の人気女優が務めることが多いです。『なつぞら』では松嶋菜々子さん、『あまちゃん』では小泉今日子さん、現在の『虎に翼』では石田ゆり子さんが起用されています。近い将来、米倉さんに白羽の矢が立つ日も来るかもしれません」

『ドクターX』卒業後も、女優人生が失敗することはなさそうだ。