「“男性脳=ゴール指向型”と“女性脳=プロセス指向型”の特質の違いに、夫婦仲がピリついてしまう要因があります」

そう指摘するのは、近著に『不機嫌のトリセツ』がある、脳科学・人工知能研究者の黒川伊保子さん。

現在、公開中の映画『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』。大原夫妻は夫(橋爪功)の定年退職以降、ケンカを繰り返す毎日ーー。そんな夫の“イライラ言動”も、黒川先生の解説があればスッキリ!

「典型的なすれ違い夫婦の描写にクスッと笑っちゃうのですが、最後には『夫婦っていいなぁ』としみじみ感じました」

■白髪染めをする妻に「おまえ、そんな髪染めて、どうすんだ? 誰か見てもらいたいヤツでもいんのか?」

「『〜なことしてどうするんだ』は、まさに日本人男性の定型文! 男性の脳は、結果に対するコストを考える“ゴール指向型”ですので、こうした場合には“自分の行動の利点”を説明すると、案外すんなり折れてくれます。たとえば『友達に指摘されたくないから染めるのよ!』などと言ってみて」(黒川先生・以下同)

■なかなか結婚しない娘のことを愚痴って妻に「おまえがあんまり甘やかしすぎるから……」

「『娘だけじゃなく、おれにも優しくしてよ!』という思いも見え隠れ。過去のことをグズグズ言うのは、“プロセス指向型”の女性のほうに、じつは多いんです。『夫も年を取って女性っぽくなったな』と受け取るといいですね」

■掃除機をかける妻に「もうどいて、ジャマ」と言われて「どっかほかからやりゃあいいだろう。おれの家なんだから、どこで寝ようと、俺の勝手だろー」

「『おれの家』発言は許せない主婦は多いと思います。でも夫の本音は『おれにも少しくらい居場所をくれ……』と弱気な場合がほとんど。軽く流しちゃいましょう! ちなみに男性は変化に弱く、報告・連絡・相談が大好き。『30分後に○○するね』などと事前予告すると素直になってくれます」

■「お母さんのアジフライは絶品」と娘が言うと「フツーだろ、こんなものは」

「夫にとって、これは褒め言葉のつもりなんです!『(料理上手なお母さんが作っているんだから、おいしいのは)当たり前だろ(何を今さら褒めることがある)』という意味。妻を自らの一部と思うがゆえの“謙遜”である場合も」

この映画をきっかけに、あなたも夫との関わり方が変わるかも。