忘年会、正月と、宴会や親族の集まりが続いたせいか、「体中がむくんで仕方がない」と嘆く中高年が続出している。

「むくみとは皮下組織に余分な水分がたまった状態のこと。血液の水分と血管の外にある間質液という水分のバランスが崩れると起こります。東洋医学では体に『痰湿』がたまると考えられています。

特に、年末年始で暴飲暴食を繰り返すと、胃腸が弱くなりますよね。胃腸には食べ物を消化吸収して全身に運ぶ働きがありますが、許容範囲を超えると食欲が低下し、下痢や軟便といった症状が出てきます。また、余分な水分が体にたまってむくみが生じてくるのです。放っておくと疲れやすい、元気が出ないといった症状が出てきます」

そう解説するのは、漢方相談薬局「CoCo美漢方」(兵庫県神戸市)の田中友也さん。田中さんは鍼灸師、国際中医専門員(国際中医師)の立場から、むくみなど、体調不良に悩む人たちに東洋医学の観点からアドバイスをしている。

「年末年始は暴飲暴食だけでなく、義理の親や親戚と顔を合わせる機会もあるのでストレスもかかります。気のめぐりが悪くなることを気滞といい、胃腸に負担をかける原因です。暴飲暴食とストレスのダブルパンチで、余計にむくみやすい状態になってしまうのです」(田中さん、以下同)

むくみで体重は1〜3kg程度、増加するそうだ。ただし、心配は無用。代謝を促すようにすれば、定着する前に排出されるという。

「全身または手足がむくみやすくなるのは、胃腸など消化器官をつかさどる『脾』と排泄を調整する『腎』が弱っているから。全身のむくみがひどい人におすすめしているのは、『脾』の経絡上にある『陰陵泉』のツボ押しです。すねの内側をくるぶしから骨に沿って指をすり上げていき、止まる場所にあります。さらに、『腎』に効く、膝を曲げて内側にできるシワの端にある『陰谷』を押すと、相乗効果が生まれるのです。

座った状態で、右手で右足の膝の下をつかむような形で、この2つのツボに親指を当てて軽く押しながら、ゆっくり皮膚ごと動かすようにグルグル回します。

また、内くるぶしの頂点から指4本分上にある『三陰交』というツボは、上半身の血行を促進して、体全体を温めるツボの王様。足の冷えもむくみの原因なので、陰陵泉と陰谷、2つのツボをグルグル押した後、マッサージしながら三陰交まで手をスライドさせます。そして三陰交を、親指の腹で“イタ気持ちいい”強さで、5秒くらい押しましょう」

ツボ押しで代謝を促して、早めにむくみは排出、解消しよう!