「雅子さまは祭祀を理解できない」宮内庁から注がれた冷視線

「雅子さまは祭祀を理解できない」宮内庁から注がれた冷視線

帛(はく)の御服と呼ばれる純白の十二単に身を包まれ、髪を「おすべらかし」に結われた雅子さま。この日のためだけに皇居内に設えられた祭場「大嘗宮」の廊下をゆっくりと歩まれていく――。

天皇陛下の即位に伴う皇室行事「大嘗祭」の中心的儀式「大嘗宮の儀」は、11月14日の午後6時半ごろに始まり、翌15日の午前3時15分ごろに終了した。雅子さまが皇居正門から車でお出になられたのは午前4時15分ごろだったが、沿道に集まった人々や報道陣にホッとしたような笑顔をお見せになってお住まいの赤坂御所に戻られた。皇室ジャーナリストが安堵した様子で話す。

「即位の祝賀パレードが11月10日に延期になって、さらに多忙になられた両陛下ですが、繰り返し習礼(リハーサル)をされて大嘗宮の儀に臨まれました。そして、天皇陛下と雅子さまは2日にわたる神事を見事にやり遂げられたのです。皇后になられてからの雅子さまは、5月8日の『期日奉告の儀』、10月22日の『即位礼正殿の儀』、そして今回の大嘗宮の儀と、大礼に伴う大きな宮中祭祀に100%出席されています。ただ、実は陛下のご即位前、宮内庁内部には『雅子さまに祭祀は無理なのでは』という声が少なからずあったのです」

雅子さまが適応障害の長期ご療養に入られた'03年以降、皇太子妃として宮中祭祀に出席されることは、ほとんどなくなった。陛下は'06年の誕生日に際しての会見でこう発言された。

《宮中で行われている祭祀については、私たちは大切なものと考えていますが、雅子が携わるのは、通常の公務が行えるようになってからということになると思います》

'16年8月に上皇陛下が退位のご意向を示されたころから、雅子さまのご公務への出席が目に見えて増加していった一方で、宮中祭祀への欠席は続いた。

《雅子妃はなぜこのような祭祀をするのか、いくら考えても理解できない。合理的に理解できないことをすることに苦痛を感じるのではないでしょうか》

'06年12月の『AERA』に掲載されたこの分析は、明治学院大学名誉教授の原武史氏によるものだ。この記事では、雅子さまは結婚前の「お妃教育」で、神道を理解するために英語のテキストを使ったといった例を挙げて、祭祀に心理的な大きな抵抗感をお持ちなのではないかと推測している。宮内庁関係者もこう明かす。

「海外生活が長く、西欧流の合理的な考えを身につけている雅子さまは、非合理的な神事を拒絶されている――。雅子さまが適応障害で療養されている間、宮内庁の内部にもそうした見方をする人物がいたのは事実です。御代替わり直前まで『雅子さまは祭祀にはほとんど参加されないのではないか』『新皇后に祭祀は無理なのでは』という声も多かったのです。宮中祭祀に関して言えば、冷たい視線が注がれていたと言っても過言ではありません」

上皇后・美智子さまは'94年、還暦のお誕生日に際して《陛下のお側にあって、全てを善かれと祈り続ける者でありたいと願っています》と綴られている。平成の御代、美智子さまは上皇陛下とともに祭祀に臨むことも非常に重要視されていたのだ。それが“平成流”の皇后像として広く国民に受け入れられたのだが、歴史学者で静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんはこう語る。

「大嘗祭で皇后も拝礼することが定められたのは明治になってのことです。また、これまで実際に参列したのは昭和の香淳皇后と、平成の美智子さまだけです」

宮内庁関係者もこう述べる。

「歴史的に見れば、皇后は必ずしも大嘗祭をはじめとした宮中祭祀に出席してきたわけではなかったのです。御代替わりを前に『新皇后は祭祀に出席されなくてもいいのでは』という意見があったのは、そのためでもあるでしょう」

それでも雅子さまは、一時期はほとんど出席されなかった祭祀に皇后となられてから前向きに臨まれている。

「天皇陛下は皇太子時代から、ほとんど祭祀を欠席されたことはありません。その事実からも祭祀にご熱心なことがわかります。皇室の宮中祭祀を担当する掌典職の職員も『たいへん真面目に行われています』と感心しています。そんな陛下のお振舞いを最も身近でご覧になっていたのが雅子さまです。新しい時代に入り、陛下を常に同じ場所でお支えしたいというお気持ちが強まり、雅子さまは宮中祭祀に対しても奮起されたのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)

前出の小田部さんはこう語る。

「国民は皇后としての宮中祭祀への取り組みを注目しています。雅子さまはそうした状況を理解したうえで、即位という大きな儀式を粛々と行うことが皇后としての大きな務めだと思っておられるのでしょう。大嘗祭に臨まれる雅子さまのお姿を拝見して、新皇后としての並々ならぬご覚悟を感じました」

これからも雅子さまは、天皇陛下をいちばん近くでお支えしていく――。


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