11月30日、楽天イーグルスの森井誠之球団社長が会見を開き、安楽智大選手(27)のパワハラ疑惑について言及。「これまで報道がなされていた事象について安楽選手に関してほぼ事実ということが判明」と説明し、安楽選手を契約保留選手名簿から外すことを発表した。

パワハラ疑惑を受け、25日より球団は全選手、コーチ、スタッフを合わせた合計137人に対してアンケート調査を実施していた。有効回答が得られた92%のうち、直接的な被害を受けたと自覚している選手は約10名、パワハラを見聞きしたことがある人は約40名にのぼったという。

その後、アンケート結果をもとに本人への事実確認を行ったといい、平手打ちされたという主張は両者で認識の齟齬があったが、ロッカールームで後輩選手を逆立ちさせ裸にしたことは事実であると認めた。

パワハラを「球団としては見過ごすことのできない重大な事象」とした球団側だが、安楽選手への“温情”も見せている。

安楽選手から謝罪の申し出があったといい、これに森井球団社長は「まずは本人が皆さんに謝罪をしたいと申している、そのサポートを全力ですることだと思う」と謝罪の場を設ける予定であるとした。また、謝罪の場をどのように設けるのか尋ねられると「しっかりと丁寧に口で説明する場としては、キャンプのスタート前のタイミングで全員集まる場面、そういった場面をその場として考えております」と説明。

さらに、来年の再契約については否定したものの「当然彼の将来を全て否定するものではないというところはありますので、今後彼の行動・行い、それも含めて、面倒を見ると言ったら変ですけれども、我々に所属した選手ですので、しっかりと見てあげたいなと思います」と2025年以降の再契約の可能性について含みを残した。

パワハラをした安楽選手を処分し、厳しい姿勢を見せつつも、“優しさ”も見せた楽天。被害人数も10人と複数人に及び常習性も指摘されていることもあって、球団側の対応について、SNS上では「甘い」と批判する声が上がっている。

《球団の処分甘いよねぇ 安楽を庇うより、被害選手に寄り添った対応をしてほしい もっときっちり調査して再発防止に努めてもらわないと》 《楽天安楽自由契約になったけど球団は今後もサポートはしていくって随分甘い処分だな。言い方からしても一年謹慎して再来年再契約の流れなんだろうな。甘いわ》 《18歳から安樂投手を預かってきた楽天球団としても、健全な社会人に育てられなかった責任があるから、その責任を取って安樂投手をサポートしていくということなのだろうが、このような行為をしておきながらその程度で済ますとはいくらなんでも甘すぎると思うのだが。野球界の未来が不安だよ》 《正直、安楽のサポートとか安易に言うべきではなかったと思う。むしろ被害者のサポートの方が数百倍も大事で、万が一25年に楽天で復帰、なんてことがあれば被害者のことを無視した対応ともいえる。最低限、楽天はこの10人の選手が在籍している期間は安楽と契約を結ぶべきではない。それが被害者への最低限の誠意》