複数の若手選手への“パワハラ疑惑”に揺れる、プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスの安楽智大(27)。森井誠之球団社長(49)は11月30日に開いた会見で、「報道はほぼ事実」とハラスメント行為があったことを認めた。

衝撃が広がるなか、先輩の立場にある選手たちの責任を問う風潮が高まりつつある。

楽天では複数の若手選手からハラスメントを受けたとの相談があったことから、選手や監督、コーチなど137名を対象にアンケート調査を実施。森井社長によれば「直接的な被害を受けたと自覚している選手は約10名」で、「見た聞いたという選手は約40名」だったという。

「ハラスメント行為の内容については、安楽選手が他選手を平手打ちしたなどと報じられていました。しかし球団側のヒアリングによると平手打ちした事実はなく、『身体的に押したという事実があった』とのこと。とはいえ、ロッカールームで逆立ちをさせて下半身を露出させた行為や、『バカ』『アホ』と発言したことは事実だったようです。安楽選手は『大変申し訳ない』と猛省しているようですが、球団は自由契約にすると明らかにしました」(スポーツ紙記者)

会見で森井社長は選手たちの心情にも言及し、「“自分が注意できなかったのか”と深く反省している選手がほとんど」とコメント。「“仲良くしゃべっているから犯人だろう”(という憶測)とか、映像で切り取られてしまうという現状もあるので、それだけは是非避けていただきたい」と語り、「批判をするんであれば、球団の方に。球団の管理体制を問うてほしい」と求めた。



■「なぜ誰も注意しなかったのでしょう?」「マー君も見て見ぬふり?」

矢面に立って選手たちを守った森井社長だが、世論の納得は得られないようで……。40名もの人数が安楽のハラスメントを見聞きしたという結果から、ネットでは田中将大(35)や岸孝之(38)、則本昂大(32)といった先輩選手への指導責任を問う声が後を絶たない。

《楽天は安楽よりも年上の選手多いのになぜ誰も注意しなかったのでしょう? 田中に限らず、岸と則本も安楽にどうこう言えるほどの成績残してますから》 《楽天の安楽さん、ほぼ事実だったのですね。記事を読んだけれど顔も見たくない。気持ち悪い。周りの先輩は誰も注意しなかったのかな。マー君も見て見ぬふり? それとも加勢してた? 悪ノリでは済まされないレベルの内容ですけどね》 《安楽の件は本人よりも田中でも則本でも岸でも松井でも誰でもいいけどチームの柱のはずの連中は何やってたんだよ40人も見聞きしてて10人も被害者出してて知らなかったはずないし誰も止めないのガッカリってレベルじゃねえな》

先輩選手の“素行”をめぐっては、安楽の“パワハラ疑惑”が報じられた直後に波紋を呼ぶ出来事が。松井裕樹(28)の500試合登板を記念し、10月にチームメイトで撮影したと思しき動画がSNSで拡散。

そこには最後列にいた安楽が、中腰で最前列を陣取る内星龍(21)の背中を右足で2度押す様子が。しかし安楽を制する者は誰一人おらず、田中までもが右前にいたトレーナーの頭を右肘で小突く様子が収められていた。

「ネットでは誹謗中傷よりも、先輩としての責任を問う声が大半を占めています。とりわけ田中選手は安楽選手の“兄貴分”だったことから、SNSには《いじめ黙認してましたか?》《なんでお前が止めないんだ?》といった書き込みが散見されています。

田中選手といえば、’21年に大リーグ・ヤンキースから8年ぶりに古巣の楽天に復帰。入団会見では“野球をする環境にこだわった”と説明していましたが、長男が米国のスクール(日本でいう幼稚園)で嫌な思いをしたことも帰国を決断した理由だといいます。ヤンキースに所属していた’20年3月下旬には、田中選手が家族4人で緊急帰国したことも。当時SNSで《新型コロナウイルス感染以外でも身の危険を感じさせられる出来事があり》と明かしており、同情の声が寄せられていました。

しかし安楽選手のハラスメントを黙認していたとすれば、責任を追及されても仕方がないでしょう。“米国での被害経験”があるにもかかわらず、なぜ見過ごしたのかと。ハラスメントのない環境づくりは、選手一人ひとりにとっても今後の大きな課題になるでしょう」(前出・スポーツ紙記者)

ハラスメント撲滅のため、選手たちも変わることが求められている。