話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今回は、京の和菓子職人が直々に教えてくれる「和菓子教室」。慶応元年創業の甘春堂東店を訪ね、3種の上生菓子づくりを学んできました。食材は用意されているので、木べらなど専用の道具を使っての成形体験。

■「甘春堂東店」京都府京都市東山区川端正面東入る茶屋町511-1

1個目は、もちっとした「ういろ」。「生地を手のひらでのばし、くぼみを中央につけて」と、この道45年の和菓子職人・矢野桂二郎先生。形を整えるとき、押さえすぎないのがポイントです。

2個目は、あんの中に餅を練り込む「練り切り」。手にくっつきやすく、慎重に広げます。真ん中に別の色のこしあんを置いて包み、くるくるくる……。「子どもの頭をなでるように優しくね」と先生。表面に木の三角べらで線を入れ、花びらの形にすると、2種のあんが重なってぼかされたきれいな色になりました。

3個目の「きんとん」は難題。2色のこしあんを、木のざるで裏ごししてそぼろ状にし、箸で1つずつつまんでつぶあん団子につけます。「転がしちゃだめです。丁寧に1つずつね」。せっかちな記者はつい転がしたくなる……。お皿にきんとんと型抜きした干菓子を飾り、できあがり! 見栄えは悪いけど、めでながらお抹茶といただきます。

小さな和菓子に凝縮された日本の四季の美。まさに食の芸術です。残りの2個は持ち帰り、家でもお茶を楽しみました。作る上生菓子は毎月変わるので、また挑戦したい記者でした。

「女性自身」2020年1月21日号 掲載