厚生労働省は10月15日、同日の厚生科学審議会部会(予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会)での検討結果を踏まえ、新型コロナワクチンについて、10〜20代の若年男性に限り1回目にモデルナ製ワクチンを接種した者が2回目にファイザー製ワクチンを接種する「交互接種」を認める方針を決め、全国に通知した。

 ファイザー製ワクチンに比べモデルナ製ワクチンは接種後の心筋炎関連事象(心筋炎・心膜炎)の発生頻度が高いことを受けての判断。10月15日時点で生年月日が1991年10月17日以後の若年男性が対象となる。

■若年女性は低頻度、同一ワクチンが原則

 15日の部会で示された最新データによると、ワクチン接種後の男性の心筋炎関連事象疑いの100万人接種当たり報告頻度は「10代:ファイザー製3.7人、モデルナ製28.8人」「20代:ファイザー製9.6人、モデルナ製25.7人」とモデルナ製のほうが高い。一方、女性は「10代:ファイザー製2.2人、モデルナ製0.0人」「20代:ファイザー製1.1人、モデルナ製1.4人」とファイザー製、モデルナ製とも低い頻度にとどまっている。

 モデルナ製ワクチンを巡っては、スウェーデンなど北欧諸国で若年者への使用を一時停止する動きがあることも踏まえ、同部会は、モデルナ製ワクチンの接種を受ける予定の若年男性に対し十分な情報提供を行い、ファイザー製ワクチンも選択できるようにすべきとの見解をまとめた。

 これを受け、厚労省は同日、1回目にモデルナ製ワクチンの接種を受けた若年男性が2回目にファイザー製ワクチンの接種を希望する場合、「(ファイザー製ワクチンの)接種を認めることが可能」と明記した事務連絡を全国に送付した。10〜20代女性やその他の年代の者は引き続き同一ワクチンの接種が原則となる。

 15日の部会では、モデルナ製ワクチン(モデルナ筋注)の添付文書に「本剤接種後の若年男性で(心筋炎・心膜炎の報告)頻度が高い」との文言を盛り込むことも決まった。