理学療法士の給料が高い職場を調べた結果、病院をおさえて年収1位だったのは？

理学療法士が活躍する職場は病院だけでなく、訪問リハビリや介護施設など多岐にわたり、働き方だけでなく給料もそれぞれ異なります。ジョブメドレーに掲載中（2024年5月時点）の求人から、職場別に理学療法士の月収と年収、時給を算出しました。どの職場の給料が高いのかチェックしてみましょう！

職場別の月収データでは訪問看護ステーションが最も高く、最下位の特別養護老人ホームとは月収で約5万7,000円、年収で約79万円の差があります。2位には訪問リハビリがランクインしており、在宅訪問をおこなう職場の賃金の高さが伺えます。

時給でも訪問看護ステーションが最も高い結果となっています。1位から3位までは月収・年収と同じ順位となっており、雇用形態に関わらず訪問系の職場では比較的高い給料が期待できそうです。

理学療法士の給料は地域によっても異なります。ジョブメドレーに掲載中（2024年5月時点）の求人から、エリア別の月収と年収、時給を算出しました。

＊年収は「月給の総平均 × 14ヶ月（ボーナスは月給の2ヶ月分）」で試算
＊数値は「総平均」
＊地域区分は、東北（青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県）、北関東（茨城県、栃木県、群馬県）、首都圏（埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県）、甲信越（新潟県、山梨県、長野県）、北陸（富山県、石川県、福井県）、東海（岐阜県、静岡県、愛知県、三重県）、近畿（滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県）、中国（鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県）、四国（徳島県、香川県、愛媛県、高知県）、九州・沖縄（福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県）

月収と年収が最も高かったのは首都圏で、最下位の甲信越とは月収で約6万円、年収で約88万円の差があります。月収で30万円台、年収で400万円台だったのは首都圏と北関東のみという結果でした。

また、同じリハビリテーション職（以下リハ職）である作業療法士、言語聴覚士の月収・年収と比較した結果は以下のとおりです。

＊いずれも全国平均

3職種のなかで理学療法士が月収・年収ともに最も高く、月収で4,000〜9,000円、年収で6〜12万円ほどの差がみられます。

時給が最も高かったのは近畿で、最下位の北陸とは467円の差があります。1,300円台から1,700円台までと、地域差が大きいのが特徴です。

＊いずれも全国平均

リハ職の平均時給は言語聴覚士が最も高い結果でしたが、3職種に大きな差はみられません。

ジョブメドレーには、入職後の想定年収が記載されている求人もあります。想定年収が含まれる求人から、勤続年数ごとの平均年収を算出しました。

3年目で年収400万円台に到達し、5年目では400万円台後半と着実に昇給しているのがわかります。なお、入職1年目であっても経験年数やスキル、役職などによりスタート時点の給料は異なります。

理学療法士の給料データからは、北関東や首都圏、近畿などの人口が多いエリアの賃金が高いという結果でした。また、求人をもとにした入社後の想定年収データからは、経験を重ねることで定期的な昇給が見込める職種であることがわかります。

理学療法士が活躍する場は多岐にわたり、勤務先別の給料データで最も給料が高かったのは訪問看護ステーションでした。高齢化が進むなか、今後も訪問ニーズが見込めるといえるでしょう。給料アップを目指したい人は、転職を視野に入れるのも手です。

なるほど！ジョブメドレーでは、理学療法士として転職経験のある人に転職理由や方法、面接対策についてインタビューをおこないました。

ジョブメドレーでは施設形態、希望給与額、手当など条件を絞って求人を検索できます。今後のキャリアを見据えて、納得できる職場を探してみてください。