シンガーソングライターの近藤夏子と春名優輝(ラジオ関西アナウンサー)が、月曜にパーソナリティーを務める番組『Clip』(ラジオ関西、月−木午後2時30分〜)では、いよいよシーズンを迎える「夏フェス」についてトークを展開した。

 出演者としてや、ロケなどの仕事では参加したことがあるが、プライベートでは参加した経験がないという近藤。一方の春名も、コンサートは好きでよく行くが、野外フェスは行ったことがないという。

 番組では、フェスにまつわるエピソードを募集。行かない派のリスナーからは、「色々なアーティストが参加しているフェスよりも、お気に入りのアーティストだけのライブの方がより楽しめるから」や、「人が多い所が苦手」などの声が寄せられた。

 なかでも最も多かったのが「暑いから」という意見。近藤も「ビールだってぬるくなるし、夏じゃなくて良くない? クーラーの効いたところで音楽を聴いた方が楽しいと思う……」と、行かない派に大いに共感した。

 一方、行く派のリスナーは「夏フェスは、たくさんのアーティストさんの曲が生で聴けるし、メインステージ以外にも、提携ブースや飲食ブースも魅力の1つです! 冷却ゾーンなど、ミストが出る所もあるので結構涼めます!」と、フェスの持つ魅力をアピール。さらに「素敵な出会いもあります! ディズニーとかと同じ感覚です!」と、ポジティブな意見が寄せられた。

 別のリスナーからは「野外でのライブは、開放感や盛り上がり感がハンパないです」、「はしゃぎたい時ははしゃげばいいし、疲れたら休んだらいいし、食べたい時は食べればいい! ライブより自由! 楽しかったですよ〜!!」という声も。

 さまざまなアーティストのライブを楽しむだけでなく、飲食ブースに登場するご当地メシや、他のアーティストのファンとの交流を楽しむなど、フェスの魅力はライブ以外にもあるようだ。

 行く派・行かない派の意見はさまざまだが、「一度は行ってみたいけど行ったことがない」という人が多いのも事実。そこで、今回はカウンターカルチャーマガジン『DEAL』の編集長であり、NPO日本ミュージックフェスティバル協会の会長、通称“フェスおじさん”としても有名な菊地崇さんに、夏フェスの魅力や楽しみ方を聞いた。

――ずばり、夏フェスの魅力はなんでしょうか。

【菊地さん】 いろんなアーティストや音楽、人が1か所に集まり、いろんな思いがあるなかで、ひとつの楽しみを見つけられることです。ベテランのアーティストも若手のアーティストも一堂に会し、みんなが同じ目線で楽しむことができるのは、フェスの大きな魅力ですね。

コロナ禍によって2年間フェスに行けなかったこともあり、今年は観客のモチベーションも高くて、前向きに楽しもうという方が多いように感じます。

――落ち着いたとはいえ、コロナ禍が続いている今年はどのようになるでしょうか。

【菊地さん】 もちろん、コロナが収束したわけではないので、完璧にコロナ禍前の状況に戻ったわけではありません。しかし、今年は海外アーティストも来日しますし、アルコールの提供を行うフェスがほとんどなので、通常運転に近いと言えるでしょう。

丸1日を野外で過ごすフェスにとって、楽しみのひとつである飲食ブースは欠かせません。そのため、今年はライブスペースと飲食スペースを分けて設置するところが多いですね。それぞれのフェスによってルールは違いますが、感染症対策をしっかり行なったうえで運営しているので、観客の皆さんもルールに則って楽しむ必要があるでしょう。

フェスが好きな人たちには「自分たちの好きな文化を守るために、ルールはしっかり守ろう」という風潮があります。その意識をみんなが持って、フェスという文化をちゃんと守って欲しいですね。

――「夏フェスはとにかく暑いから行きたくない」という人も多いですよね。

【菊地さん】 確かに夏フェスは日中ものすごく暑いですが、夕方、太陽が沈んでからは涼しくなりますし、気持ちいいですよ。ただ今年の夏は暑いみたいですし、無理だけはしてはいけません。熱中症にでもなったら、自分も周りも楽しめなくなってしまいます。日々の生活のなかでも同じですが、とにかく無理をしないでフェスを楽しむことが大切です。

そして、大きな意味で、フェスは未来のライフスタイルが提示されている場所でもあると思うんです。特に自然が近くにある郊外のフェスは、「暑い」「寒い」「雨が降ってきた」というさまざまな環境のなかで、それらすべてを感じながら1日を過ごす場となります。「今日1日をどう楽しもうか」というのをぜひ考えながら、暑さも楽しんでほしいですね。

――菊地さん注目のフェスを教えてください。

【菊地さん】 毎年注目して必ず参加しているのは「フジロック」(7月29日から31日に新潟・苗場スキー場で行われる野外フェスティバル「FUJI ROCK FESTIVAL '22」)ですね。国内最大級のフェスで、世界中からアーティストが集まってくるので、やはり注目せざるを得ません。

ほかにも、アーティストのアコースティックステージが楽しめる「New Acoustic Camp 2022」や、太陽光発電のエネルギーを活用したロック・フェス「中津川THE SOLAR BUDOKAN 2022」などに注目しています。

フェスによって特徴はさまざまですし、夏から秋にかけて全国で開催されているので、時期やコンセプト、アーティストなどから自分に合ったフェスをぜひ見つけてみてください!