全国的な感染第3波の中、直近1週間の新規感染者が1日平均で100人以上となるなど新型コロナウイルス感染者の増加が続く兵庫県で、症状が軽い患者の扱いや、クラスターに対応するためPCR検査を行う基準を見直す動きが出ている。24日の対策本部会議で話し合われ、終了後に井戸敏三知事が発表した。

会見する井戸敏三知事(24日午後 兵庫県庁)
会見する井戸敏三知事(24日午後 兵庫県庁)

 県は現時点で、入院病床650床(うち重症120床)程度、宿泊療養施設は700室程度を確保。国の退院基準の見直しなどで、1日あたり100人の新規感染者が1か月連続で発生しても対応できる数だという。井戸知事は、「ベッドを用意したらいいという話ではない。一般医療とのバランスや医療従事者の確保を考慮する必要がある」と、入院病床は当面は現状維持とする考えを示した。

 そのうえで、医師の判断を受けた症状がない人に限っていた宿泊療養について、当面は味覚や嗅覚に異常はあるものの咳などがない軽症者も入院を経ずに宿泊療養できるようにする。一時的な感染者の増加に対応する狙いがあり、12月中旬をめどに、1日あたり130人の新規感染者が1ヶ月連続で発生しても対応できる状況を目指す。なお、自宅療養ゼロの原則は引き続き堅持する。

 また県は、県内の医療機関や高齢者施設などで職員や利用者から陽性者が出た場合、濃厚接触者をはじめとして幅広くPCR検査を行ってきたが、クラスター感染が増えている現状を踏まえ、陽性者がいなくても発熱や呼吸器症状がある人がいれば、すぐに幅広く検査をする体制に改める。