兵庫県は13日、過去最多となる507人が新型コロナウイルス感染したと発表した。前日の391人をさらに大きく上回り、2日連続で過去最多を更新。直近1週間の1日あたりの感染者数も322.6人と初めて300人を超えた。県感染症等対策室・山下輝夫室長は、「想像以上に感染のスピードが速い。医療崩壊が目前に迫っているとの危機感を持っており、現実のものとなれば、多大なる犠牲を払わなければならない」と警鐘を鳴らした。

兵庫県県感染症等対策室・山下輝夫室長「医療崩壊が目前に迫っている」と警鐘(14日午後 兵庫県庁)
兵庫県感染症等対策室・山下輝夫室長「医療崩壊が目前に迫っている」と警鐘(14日午後 兵庫県庁)

 地域別では、神戸市で184人、姫路市23人、尼崎市57人、西宮59人、明石40人、県の健康福祉事務所管内で144人。感染者の総数は2万3,793人となり、あわせて9人が死亡。死者は計617人になった。うち、14日朝に自宅で死亡した80代の女性は、13日に陽性が判明したばかりだった。同居家族からの聞き取りでは軽症とみられたが、がんなどの基礎疾患があったため県は「入院すべき」と判断。14日に入院が決まっていたという。なお自宅療養者(4月10日運用開始)は、14日0時現在で県内で629人、入院・宿泊療養調整をしている人は1,036人で、あわせて1,600人以上の陽性者が病院以外で過ごしている。

県健康福祉事務所管内で、新たに2件のクラスターが発生。医療体制はひっ迫の度合いを増す
県健康福祉事務所管内で、新たに2件のクラスターが発生。医療体制はひっ迫の度合いを増す

 また、県の健康福祉事務所管内で、新たに2件のクラスター(感染者集団)が発生。宝塚市立スポーツセンターでは、スイミングスクールの生徒9人(いずれも10歳未満)が感染。陽性となった職員らはマスクを着け、距離を取って指導していたため濃厚接触者はいなかったが、あわせて27人に感染が広がった。このほか、加東健康福祉事務所管内の工場で新たに15人が感染、あわせて24人の陽性が判明している。県内の入院病床は73.9%、重症病床は66.3%が使用されており、医療体制は依然ひっ迫している。

井戸知事、陽性患者数が急上昇している宝塚、伊丹、明石などへの「まん延防止等重点措置」適応を示唆(14日午後 兵庫県庁)
井戸知事、陽性患者数が急上昇している宝塚、伊丹、明石などへの「まん延防止等重点措置」適応を示唆(14日午後 兵庫県庁)

 県はこうした状況を受け、急きょ15日午後に対策本部会議を開き、対応を議論する。「まん延防止等重点措置」の対象エリアの拡大が焦点で、井戸知事は「宝塚、伊丹、明石など、陽性患者数が急上昇している。現在対象となっている阪神間4市の隣接地域でもあるから、状況をよく分析したうえで検討したい」とした。