バレーボール女子・Vリーグ2部(V2女子)のヴィクトリーナ姫路は、17日と18日に兵庫・加古川市立総合体育館で行われたリーグ戦2試合でいずれも3-0のストレート勝利を果たしました。この結果、14戦全勝で負けなし、勝率1.00、ポイントを42としたヴィクトリーナは、V2女子の「V・レギュラーラウンド」で4試合を残して1位が確定。上位3チームが進むプレーオフ戦「V・ファイナルステージ」のファイナルに出場することが決まりました。

 V2女子で快進撃を続けるヴィクトリーナの選手について、元バレーボール女子日本代表セッターで、ヴィクトリーナ姫路初代監督を務めた竹下佳江さん(現、ヴィクトリーナ姫路エグゼクティブアドバイザー)に、今シーズンの活躍ぶりなどを教えてもらいます。今回は背番号10のアウトサイドヒッター、今シーズンからチームに加わった女子日本代表の井上愛里沙選手について、竹下さんが彼女への思いなどを語りました。

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――2回目の選手紹介となる今回は、井上愛里沙選手です。

【竹下さん】 ピックアップさせていただきました! 天皇杯(「令和5年度天皇杯・皇后杯 全日本バレーボール選手権大会 ファイナルラウンド」)以降、なかなかコートに立てない日々か続いていましたね。私ももちろんですが、皆さんも心配されていたと思います。ですが、今年1月21日のフォレストリーヴズ熊本戦で「戻ってきた!」という安心感を与えてくれたと思います。ここからコンディションを上げてほしいなという思いもあり、注目しています。

――復帰と考えてもいいのでしょうか?

【竹下さん】 どうしても、完全復帰とは、私も大きな声では言いにくいですが、帰ってきたのは事実です。その21日の熊本戦を見ていて感じるところはありました。チームに貢献するのはもちろん、代表でも活躍してほしい選手の1人。まだまだ見ていて本調子とはいかないのかなとは思いますが、まずは“コートに立って試合をやり切った” という事実から、徐々に本調子に戻していってほしいですね。

――まだまだ井上選手の実力はこんなものじゃない?

【竹下さん】 もちろん、それは大きな声で言えますね(笑)。先ほども言いましたが、絶対本調子ではないです。ただ、監督にも考えがあると思いますが、まずは試合すべて、全セットですね、コートに立ち切れるのかという考えもあって試合に投入したところはあったと思います。そのなかでやり切った彼女を見れば、やっぱり「帰ってきた!」と喜んでいいと思いますね。ここから調子を上げてほしいです。

――井上選手に一言!

【竹下さん】 けがやメンタルなど、いろいろな理由で試合に出られなくて、やっぱりそのまま帰ってこない選手はたくさんいます。そういった選手を見るたびに私も「大丈夫かな……やっぱり無理かな?」と思ってしまいます。でも今回、帰ってきてくれました。それだけでも喜べます。絶好調の状態に急には戻れない。それは当たり前です。なので、本当に今回の「コートに立ち切ったよ」という事実(が大事)。活躍したところではなくて、ここから継続してコートに立つというところからまた頑張ってほしいです。活躍がまた見られることを楽しみにしています。

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●井上愛里沙(いのうえ・ありさ) 1995年5月8日生まれ、京都府舞鶴市出身、178cmのアウトサイドヒッター。中学時代は全日本中学校バレーボール選手権大会で3年間連続で3位入賞。京都府立西舞鶴高校在学中の2013年に20歳以下対象の全日本ジュニア代表に唯一の高校生として選出。その後、筑波大学を経て、2018年から久光スプリングスでプレー。2021-22シーズンの皇后杯とV1女子の二冠達成時はともにMVPを受賞。2022-23シーズンはフランスにわたり、2023年9月からヴィクトリーナの一員に。女子日本代表では2014年から登録メンバーに名を連ね、2022年からは眞鍋政義監督のもと主軸として活躍中。ヴィクトリーナ公式サイトの選手アンケート『選手が答える!100の質問』によると、「火星に連れていける人1人だけ!だれ?」への回答は「医者」。

※ラジオ関西『竹下佳江氏のいいな117ヴィクトリーナ』より