落語家であり、天台宗・道心寺(兵庫県尼崎市)の住職でもある露の団姫(つゆのまるこ)が神戸のラジオ番組に出演。さまざまなトークを繰り広げた。

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【僧侶と落語家の二刀流は高校時代からの夢】

 現在、尼崎市に住んでいることから「尼の尼さんです」と挨拶した露の団姫は静岡県で生まれの愛知県で育ったのち、兵庫県西宮市へ移住。大師匠にあたる露の五郎兵衛宅に3年間住み込みで修業したという。番組のパーソナリティーを務める神戸のワクワクロックンロールバンド・ワタナベフラワーのクマガイタツロウから「僧侶と落語、どちらが先なんですか?」と問われると「なりたいと思ったのはどちらも高校1年生のときで、友だちに言っても“何言うてんの?”と理解してもらえませんでした」と振り返った。

 続けて「最初は悩んでいましたが母親が行政書士とカウンセラーを両方やっていて、二つの仕事を持つこともできるんだと思い、まず落語家を目指して18歳で入門。お坊さんのほうは25歳で出家をして比叡山延暦寺で修行をしました。」と、落語家・僧侶の二刀流になった経緯を説明。道心寺を開山した現在は落語の仕事がない日に寺の仕事をしており、基本的には落語中心の生活をしているとのこと。

【寺のラッキーナンバーとは?】

 2021年に道心寺を建てた露の団姫は、建立前に比叡山の元三大師堂で高僧におみくじを引いてもらったという。このおみくじは人生で究極の選択をするときに“必ず間違いのないお導きをいただけるおみくじ”とされている。9月9日に引いたところ9番が出たため、寺のラッキーナンバーを「9」に決めたのだそうだ。

【仏教落語vsピンク落語】

 そんな露の団姫は7月に神戸新開地・喜楽館で桂ぽんぽ娘との落語会を開催する。落語会の見所を問われると「7月は気温も暑いが、暑苦しいぐらいの熱気むんむんの会になりそうです。ぽんぽ娘さんのピンク落語と私の仏教落語がぶつかり合います」と熱く語った。

※ラジオ関西『Clip水曜日』5月8日放送回より