「洗濯物カゴに靴下を裏返しのまま入れていたら、親に怒られた」という経験はありませんか? 筆者自身も、よく理由が分からないまま“靴下は表を向けて洗濯する”という意識がデフォルトになっています。しかしながら、靴下を裏返しで洗う方と多々メリットがあるのだそう。「株式会社エコノレッグ」の靴下ソムリエ・矢羽野緑さんに話を聞きました。

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「靴下で一番汚れが溜まりやすいのは、最も汗をかきやすい足の裏。皮脂汚れは洗濯で落ちにくく、洗い残すと匂いの原因になってしまいます」と矢羽野さん。続けて「靴下の裏側は伸縮性をもたせるため裏糸が編み込まれており、素材の性質もあいまって皮脂汚れが付きやすくなっている場合もあります。そのため、裏返して洗濯した方が汗や皮脂の汚れが落ちやすくなります」と話しました。

“裏返し洗い”は皮脂汚れが落ちやすくなるだけでなく、毛玉や色あせを防ぐ効果もあるのだとか。

「毛玉は他の洗濯物との摩擦により発生しがちです。洗濯ネットに入れることも効果的ですが、裏返して洗うことで毛玉はできにくくなります。また、表側は紫外線によって劣化しやすく、裏向けにしておくことで干した時に起こる色あせも防ぐことができます」(矢羽野さん)

 さらに、靴下の干し方についても2つのポイントを教えてくれました。

【履き口を上にして干す】靴下を逆さまに干すと、すすぎで落としきれなかった柔軟剤や漂白剤の成分が履き口に溜まり、口ゴムの劣化を早めてしまうため。

【日陰に干す】靴下の素材であるポリウレタン自体は直射日光に弱く、繊維が傷みやすくなるため。

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 靴下の“裏返し洗い”。長持ちさせたいなら、一度試してみるといいかもしれませんね。

(取材・文=迫田ヒロミ)

※ラジオ関西『Clip火曜日』2024年6月18日放送回より