“宣伝のぼり” 同じものを複数並べて意味あるの? ←「もっと多くても良い」 販促のプロが語るワケ

ラジトピ ラジオ関西トピックス5/5(月)6:55

“宣伝のぼり” 同じものを複数並べて意味あるの? ←「もっと多くても良い」 販促のプロが語るワケ

店先に並ぶ「のぼり」の謎について調査した

 店前を華やかに飾る「のぼり」。しかし、宣伝ツールである割に同じデザインをずらりと並べているイメージを筆者は常々抱いており、同じものを複数立てるよりも様々な種類を用いた方がより効果があるような気がしてなりません。

 これには何か理由があるのでしょうか? 石井文泉堂(大阪市東成区)の代表取締役・石井康裕さんに話を聞きました。

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 同社は主にクリーニング店を専門に販促物制作を手がけており、売り上げアップに繋げるための提案をしたり相談に乗る機会があるとのこと。

 石井さん自身、のぼりを販売する際には「同じものを4本立てましょう」とアドバイスをしているそう。

「同じのぼりを複数提案する理由は『面で見せるため』です。多くの通行人はのぼりをしっかり一枚一枚ちゃんと見ることはありませんし、目にする時間もほんの一瞬。更にのぼりは風ではためきます。車で通り過ぎるのなら尚更です。のぼり1枚で伝えられる情報は少ないのですが、4本という『面』ならばより多くの情報を届けることができるため、同じデザインであることが必要なのです」(石井さん)

 また石井さんによると、見栄えとしても統一感があって洗練されたイメージになるといいます。

 それぞれ異なるデザインののぼりが並ぶと、むしろ煩雑で「うるさく」感じてしまうのだとか。

 販促会社によっては「3本以上」となど勧める本数は様々ですが、業界では同じデザインを複数並べることはもはや常識になっているとのこと。

「実はもっと多くても良いのですが、大事なのは『同じのぼりをたくさん重ねて置く』ということ。より伝わりやすいように『同じのぼりを4本置いてくださいね』とアドバイスしています」(石井さん)

 実際に、のぼりを統一することで新規客が増えるなど効果を実感する店も多いようです。

 一方でアピールしたいポイントがいくつもあり、デザインを一つに絞るのが勿体無いと感じるクライアントも存在するのだとか。

 その解決策として石井さんは「日ごとにまめに種類を変えること」をおすすめしているそうです。

「可能であれば数日に1回から1週間に1回、最低でも1か月に1回はのぼりの種類を変えることが“のぼり販促”を成功させるポイントとなります。これだけで地域の皆様にお店を知らしめる効果があり、『風景化しない』という利点もあります。定期的に変えるだけで『新規客が増えた』という話も良く聞きますよ」(石井さん)

 そんな石井さんが、のぼり広告で影響を受けたのがコンビニの「ミニストップ」だったとのこと。

「数十年ほど前まではのぼりを統一させることが常識として浸透していませんでしたが、いち早く取り入れていたのがミニストップだったと記憶しています。統一感のほか色使いなど他の販促物と合わせるセンスもよく、弊社も参考にしており、業界内にも広がっていきました。今でものぼり広告のトップを走っているのはミニストップだと思います」(石井さん)

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 実はかなり多くの意味があった複数並んだのぼり。見かけた際は気にして見てみてください。

(取材・文=宮田智也)

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