20日午後0時40分ごろ、群馬県富岡市岡本の群馬サファリパークで、マレーバクの飼育をしていた女性従業員(21)がバクに右腕をかまれ、骨折するなどの重傷を負った。

 県警富岡署によると、女性は同日午前9時半ごろから同僚と2人で、バクの餌やりやブラッシング作業に当たっていた。事故発生時は、女性がブラッシングをしていた。バクはメスの成獣で、体重約400キロ、体長約2メートルとみられる。

 施設を運営する群馬サファリ・ワールドは「ブラッシング中に横たわっていたメスの真後ろからバクの子どもが乗った。メスがそれを怒ろうとして顔を上げたところ、飼育員が巻き込まれてしまったのではないか」などと説明した。かんだメスは4月に子どもを生み、事故当時はこの2頭が同じ場所で展示されていた。

 同社の広報担当は「同様の事故が起きないよう、再発防止に向けて安全対策を講じていきたい」としている。バクの一般公開は引き続き実施する。