特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、群馬県警渋川署(佐藤英明署長)は、榛東村のセブン―イレブン榛東広馬場店の店長、山宮悟さん(52)=写真右=に渋川市の同署で感謝状を贈った。

 山宮さんは4月22日午後5時ごろ、来店した同村在住の70代男性が高額の電子マネーカードを購入しようとしたため、状況を確認。不審に思い、県警の詐欺被害防止のチラシを手渡し、購入を思いとどまらせた。その後、男性はホットラインに相談。4万円の被害を防いだ。

 山宮さんは「他の従業員と今後も意識を共有して気を配っていきたい」と話した。佐藤署長は「大変ありがたい。説得に応じない場合もあるので、気兼ねなく通報してほしい」と伝えた。

 ウェブサイトに表示される番号に電話すると、架空の料金を請求される手口の詐欺だった。同署の梶原真吾生活安全課長は「偽の警告画面が出ても絶対に電話しないようにしてほしい」と注意を呼びかけている。