ネクスコ東日本長野工事事務所(長野市)は16日、群馬県安中市松井田町北野牧の上信越道北野牧トンネル上部にそびえる岩塊を取り除く工事現場を一般公開した。1866組の応募から当選した市民36組が、岩を砕く様子や巨大クレーンなどの重機を見て回った=写真。

 岩塊上部ではドリルで開けた穴に機械を差し込み、低振動で岩を割る工事を見学。「ゴッ」という音に参加者は息をのんだ。作業用のエレベーターやモノレールなどに乗る機会もあり、工事現場からの外の様子を撮影して楽しんだ。

 高速道路利用者に大規模工事への理解を促す目的で公開した。工事は落石などの危険性を除くために23年から行っており、29年4月の完了を目指す。同事務所は「反響が大きく、次回以降の開催も検討している」とした。