1996年7月7日に群馬県太田市のパチンコ店から横山ゆかりちゃん=当時(4)=の行方が分からなくなった事件で、警察庁は有力な手掛かりとなる情報提供者に支払う公的懸賞金(捜査特別報奨金、上限額300万円)の受け付けを1日から1年間延長する。今回から太田遊技業防犯協力会(森山秀夫会長)が謝礼金を300万円から400万円に増額し、公的懸賞金と合わせた上限額は700万円になる。

 県警は新しいポスターを全国で掲示するほか、ショッピングモールなどで啓発品を配布して情報提供を呼びかける。事件概要を説明する「白昼の死角」を公式ホームページで引き続き公開する。

 県警によると、昨年は180件の情報があった。今年は5月末までに46件が寄せられ、8割が重要参考人、1割がゆかりちゃんに関する情報だという。太田署の捜査本部は38人態勢。県警は「一日も早く発見するため、寄せられた情報を精査する」としている。

 情報提供は同本部(フリーダイヤル0120-889-324)へ。