結婚相手や交際相手との性生活に不満を感じている日本の男性は、半数を超えるというデータがあります(相模ゴム工業の調査より)。夫婦間における性生活の問題を抱える人も多いですが、その原因はさまざま。関係性がうまくいかないことから、不倫に手を出す人もいるとか……。

 そんな悩みを抱える女性、奥田莉乃(34歳・仮名)さんに話を聞きました。

◆子ども中心の生活になり、セックスレス夫婦へ
 結婚して8年目になる奥田さんは、夫婦間での性生活を振り返ります。

「結婚当初は、お互いに不満もなく過ごしていました。ですが、出産を機にスキンシップが減っていきました。私は、家族の愛があれば問題ないと思ってたんですけどね……」

 性生活が減少することで、2人の関係にも変化が起こります。

「出産後は母親として、子どもの世話に追われた生活を送っていました。セックスレスの状態が続いて約5年が経とうとしたころ、数年ぶりに夫と2人で出かける機会があったんです。今までは子ども中心の時間が普通だったので、いざ2人きりになると何を話していいのかわかりませんでした。そのとき初めて、夫婦間の関係性に亀裂が入っていることに気づきました」

◆夫が外で性欲を発散。どうにか夫婦関係を保つように
 すれ違いが解消されないまま、日常が続いていきます。

「私はスキンシップはいらないと感じていた一方で、夫はこの状況に満足していないようでした。話し合っても喧嘩になってしまい、私は夫に応えられないプレッシャーを感じていました。お互いに解決策が見つからないまま、生活を送っていたんです」

 何度も喧嘩を繰り返すことで、徐々に抑えていた感情が込み上げてきます。

「ある時を境に、夫から不満を言われることがなくなりました。それと同時に、夫の帰りが遅くなっていったんです。仕事が忙しいと言い訳していましたが、不倫であることはわかっていました。私が応えてあげられない部分を外で補う分には問題ありませんし、特に相手の女性に対して嫉妬はしなかったです」

◆生活費を入れなくなった夫。不倫を問い詰めると逆ギレ
 しかし次第に、夫の不倫が家族へ影響を及ぼすようになっていったといいます。そこで奥田さんは、話し合いを持ちかけます。

「夫は生活費をほぼ入れなくなり、休日も家を不在にしていることから、子どもの世話を一切見なくなりました。この問題を話し合いたく、夫にまず不倫しているかを尋ねました。

 すると、『相手にしてくれないから仕方なく外で女をつくった。お前が家で女らしくないから悪い』という言葉が返ってきたんです。まさか不倫から子どもの世話をしないことまで、私にすべての責任を押し付けてくるとは思いませんでした」

◆浮気相手には太っ腹。責任を押し付けられて我慢の限界
 さらに、夫への怒りが込み上げてくる出来事が。

「夫のクレジットカードの明細を見ると、不倫相手にはネックレスや外食を奢っていることがわかりました。なのに、家族への生活費はほぼ入れていないんですよ。

 話し合いの結果、今は生活費を入れてもらえるようになりましたが、あのとき夫から出た言葉は今でも忘れられません。自分の行動を棚にあげて子どもの世話を放棄する人が言える言葉ではないですよね」

 現在は会話さえ無く、家庭内別居状態となっている奥田さん夫婦。現時点では離婚はしていないものの、奥田さんは子どもと2人で新たな人生を歩むことを考えているようです。

<文/Honoka Yamasaki イラスト/zzz(ズズズ)>
【Honoka Yamasaki】ライター、ダンサー、purple millennium運営。
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