映画『氷の微笑』で大ブレークし、元祖セクシー系女優として名をはせたシャロン・ストーン(64)。しかしその陰で、流産を経験し、9人の子どもを亡くしていたことが明らかになった。SNSのコメント欄に自身の体験を書き込んだシャロンは、「挫折感にさいなまれながら、その悲しみを一人で耐えることを強いられた」と当時を振り返っている。

◆真に必要な「思いやり、共感、癒し」が得られなかった
 シャロンは先週、米芸能誌『ピープル』がインスタグラムで告知した記事に対し、コメントを投稿。自身の経験をシェアしたうえで、次のように綴った。

「私達女性は、この深い喪失について話し合う場を持っていない。私は流産で9人の子どもを亡くした。それは身体的にも感情的にも、決してささいなことではない。にも関わらず、私達はある種の挫折感にさいなまれながら、それを1人でじっと耐えるべきものと思わされている。私たちが真に必要とする思いやり、共感、癒しは得られない。女性の健康と幸福は、男性の価値観に委ねられ、ひいき目にみたとしてもいい加減、実際には無知に扱われていて、とてつもなく抑圧的なものとなっている」

 養子縁組により、今では3人の息子の母親となったシャロン。2021年に出版された回顧録では、自己免疫疾患と子宮内膜症により、子どもを授かるのが非常に困難であることを告白。また本書では、36時間にわたる分娩後に子どもを亡くしたことも明らかにしたうえで、「ナースたちは、勤務がない日でもずっと私のそばにいてくれた。彼女たちがいなければ、私はひとりぼっちだった」と綴っている。

◆流産したことを「恥じていた」
 今回、シャロンが過去の流産について公表したきっかけは、ダンサーのペタ・ムルガトロイド(35)とその夫マクシム・チェメルコフスキー(42)の共同インタビューについて、ピープル誌がSNSで告知したこと。このインタビューの中でペタは、これまで3度にわたり流産を経験したことを告白。これに対し、シャロンを含めた多くの人が、コメント欄に励ましの言葉を寄せていた。

 ペタは記事の中で、流産したときの心境を振り返り、「完全に恥じていました。究極的に恥ずかしいと感じていたのです。どう言葉を発すればいいのか、それさえわかりませんでした。『流産した』という言葉が自分の口から出ませんでした」と吐露。そのうえで「自分は健康であると自信を持っていたのです。私は、一日も欠かさずエクササイズを実践していました。けれども、気が付いたのです。それが生殖機能とは何ら関係がないことを」と語っている。

 また夫のマクシムは、ペタが最後に流産した際、自身は母国ウクライナに滞在中だったことを明かし、「彼女のそばにいられなかったなんて…クレイジーです。自分を役立たずだと思いました」と後悔の思いを口にしている。

◆流産経験を語ることは、多くの女性を助ける
 流産経験のある女性を支援するイギリスの団体は、シャロンが自身の経験を公表したことについて、「多くの女性を助けることになるだろう」と歓迎。「同じような経験をした女性にとって励みになる」としている。これまで、シャロンのほかにもクリッシー・テイゲンやメーガン妃といった著名人が、自身の流産について語ることが増え、流産がタブー視されない風潮になってきている。

 とはいえ、イギリスでは約4〜5人に1人の割合で流産を経験しているとされ、アメリカの衛生研究所も26%もの妊娠が流産によって終わると指摘している。この数字を見れば、流産が決して珍しいことではないことがわかるが、そのほとんどがオープンに語られることはない。実際のところ、今でも多くの女性が人に相談できないまま、つらい思いを抱えているのが実情だろう。

 命が無事誕生することが実は奇跡的なことで、いかに尊いかをあらためて認識するが、その一方で流産に苦しむ女性がいることもしっかり心にとめておきたい。

<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>