「大切な愛犬と一緒に出かけたい」というニーズが高まり、ドッグランやドッグカフェ、ドッグプールなど、愛犬と一緒に楽しめるスポットが続々と登場しています。

 そんな中、アウトドアブームと相まって注目を集めているのが、ペット同伴可能なキャンプ場。愛犬と大自然の中で触れ合える、貴重な時間を過ごせます。

 写真はイメージです。(以下同じ) ミクさん(仮名・35歳)も、愛犬と一緒に家族でキャンプを楽しみたいと思い、ペット同伴可能なキャンプ場へと向かった一人。しかし「あんなことになるなんて……」と、ため息まじりに話します。

憧れていた初めてのファミリーキャンプ!



 ミクさんは、夫と結婚前に同棲しているときから2匹のトイプードルを飼っていて、家族同然に育てていました。

 結婚後すぐに妊娠して無事に出産し、息子は現在2歳。虫や花などの自然が大好きな子なので、ミクさんと夫は「子どもに自然を体験させたい」とキャンプに行くことを思いついたそう。

 コロナ禍でアウトドア人気が高まっていることもあって、ミクさんは家族でのキャンプに憧れを抱いていました。

「愛犬をペットホテルに預けることも考えましたが、せっかくなら家族みんなでキャンプを楽しみたいと思って、犬も一緒に連れていくことにしたんです。

 インスタで『ファミリーキャンプ』『犬とキャンプ』と検索すると、おしゃれで素敵な投稿がたくさん出てきて、さらに憧れを持ちました」

 そうしてY県の犬同伴可能なキャンプ場を予約したミクさん家族。当日までキャンプ道具を揃えたり、インスタで情報収集したりして、ワクワクがピークに達したとき当日を迎えました。

突然、大型犬が脱走!



 大自然に囲まれたキャンプ場に、家族みんな大満足! 特に自然が大好きな息子は、虫を探したりどんぐりを拾ったりして、大はしゃぎだったそう。ドッグランが併設されているので、愛犬たちも思う存分遊ぶことができました。

 夜は、その日のために奮発した黒毛和牛ステーキをメインに、家族揃ってバーベキューの予定でした。

 そんなとき、突然、近くのテントサイト(区画)から大声が聞こえてきたのです。

暴走した大型犬「『わー!待てー!』などの大声が聞こえてきたので、慌てて声のするほうを見ると、他のキャンパーが連れてきていたゴールデンレトリバーが逃げ出していたんです!しかも、こっちに向かってきているところ!ビックリして愛犬たちと息子を抱きかかえて逃げたのですが……お肉が食べられてしまいました」

 飼い主がゴールデンレトリバーを捕まえましたが、ミクさん家族が持ってきていた黒毛和牛ステーキ3枚は、すべてゴールデンレトリバーのお腹の中へと消えてしまったのです。

食材が消え…黒毛和牛代を弁償してもらうことに



 飼い主はすぐに「すみません!すみません!」と平謝りしてくれたものの、メインディッシュがなくなってしまったミクさん家族は食べるものがありません。そこでその飼い主は、自分が持ってきている肉を分けてくれるということになったのですが……。

「そもそも、その方はソロキャンパーだったのでお肉の量が少なくて、家族3人分には到底足りませんでした。しかもアメリカ産の牛肉だから、黒毛和牛との肉質の差は一目瞭然ですよね……」

 結局、黒毛和牛ステーキのパックについている値札の金額に、お詫びの気持ち分のお金をプラスして、現金をいただくことになりました。

「損害賠償金のようなかたちでお金をいただいたものの、お肉を購入するためには山のふもとのスーパーまで行かないといけませんでした。夕方だったので道が混んでいたこともあり、往復40分もかかっちゃって。夫が買い出しに行ってくれたのですが『時間が無駄になったし、ガソリン代もかかったし、何より疲れた』と嘆いていました」

 その後は気を取り直し、星空の下でバーベキューを味わって、素敵なキャンプを楽しめたそうです。

 愛犬とキャンプに行く際には、しっかりとリードをつないでルールを守りたいですね。

<文/nami イラスト/zzz>

【nami】
3人の子をもつママライター