コンビニは、高くない。
こんにちは、食文化研究家のスギアカツキです。
『食は人生を幸せにする』をモットーに、食トレンド、スーパーマーケットやコンビニなどの情報を“食の専門家”として日々発信しています。
食料品の値上げが続いていますが、つい先日それに逆行するうれしいニュースがありました。それは、ローソンがおにぎりやチルド弁当の定番6品を最大20%値下げするという内容。消費者にとってはありがたい話で、このニュースは広く取り上げられました。
「コンビニ=定価販売で高い」というイメージを持っている人もいるかもしれません。でもそれ、今ではまったく違う状況に。コンビニも価格競争の時代で、コンビニならではの高コスパ商品にあふれているのです。
そこで今回は、ローソンに値下げの本音や他のお買い得商品について話を聞いてきました。さらに、ローソンだけではない“コンビニならではの高コスパ商品”を私が3ジャンル紹介します。
ローソンに値下げの本音を聞いてみた

「今回、物価高騰が続く中で、お客様の生活を応援したいと考え実施致しました。“生活応援”という視点から、主食の定番商品を選定しました。今後もお買い求めやすい価格の商品と品質にこだわった価値ある商品など、それぞれの商品に応じた適正価格で消費の二極化に対応してまいります。他商品の値下げについては現状未定です」
消費者としては冥利に尽きるお話です。同グループのローソンストア100でも「生活応援」というコンセプトを強化して商品開発をしていることもふまえると、今回のローソンの販売戦略は一過性のものではないであろうと納得・期待してしまいます。
それでは次に、今回の値下げ商品以外で「ローソンのお買い得な商品」を2つ教えてもらいました。
おススメは、チャーハンと加工肉

他にも、ピラフや五目御飯など160円の商品は全部で5種類ラインナップ。スーパーなどでは大容量タイプが多い冷凍ごはん商品を、その日の気分や買い合わせによって選びやすい量と価格にしているそう。
そしてもう一つは、ロース生ハムやスモークタンなどの加工肉。これらも食べ切りサイズで100円台という買いやすい価格にもかかわらず、製造方法にはこだわった逸品に。生ハムは専用の香辛料を調合し、桜チップを使っているとのことです。
こうやって見ていくと、コンビニに割高感を抱くのは昔の話かもしれません。そこでここからは、食文化研究家スギアカツキがオススメする「コンビニの高コスパ商品」を3つ紹介したいと思います。
①こだわり系肉まん

例えばファミリーマートでは、「極旨 黒豚まん」(220円)、「こんがりビストロまん とろーりチーズカレー味」(168円)が登場しています。
スーパーで購入するにしてもそれなりのお値段になる中華まんを、ホカホカ蒸したての状態で購入できるのは、コンビニならではの特権とも言えます。
②名店コラボスイーツ

現在セブンイレブンではグルメの祭典フェアとして「德永シェフ監修 なめらかショコラマロン」(388円)や「加賀屋監修 ほうじ茶わらびもち こし餡入り」(181円)を発売しています。
有名パティスリーのスイーツは1個500円以上するような価格ですから、確かなお買い得感を実感できるでしょう。
③糖質カットのヘルシーパン

このジャンルはローソンがずば抜けていて、「NL あんフランスパン 2個入 発酵バター入りマーガリン使用」(151円)や「NL ブランパンくるみ&ハイカカオチョコ 2個入 〜乳酸菌入〜」(160円)は、味も価格にも納得するレベル。
甘い菓子パンから食事パンまでの多様なラインナップは、スーパーが対抗できないほどまで人気が定着しています。
みなさんにとって今回の記事がコンビニのコスパ力を見直すきっかけとなり、節約生活の一助になればうれしく思います。
<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12