今年のドイツGP来場者数は7万人超。”公的資金によるサポートなし”で2年連続開催に繋がる希望となるか

今年のドイツGP来場者数は7万人超。”公的資金によるサポートなし”で2年連続開催に繋がる希望となるか

 今年のドイツGPで、過去数回の開催の中で最も多くの来場者数を集めたホッケンハイム。公的資金の投入を受けていないという大きな痛手を負ってはいるものの、来年のグランプリ開催に希望を持っている。

 メルセデスが4年連続でコンストラクターズタイトルを獲得し、フェラーリではチャンピオン経験者のセバスチャン・ベッテルがドライブしているにもかかわらず、この数年ドイツGPはその人気を確立することに苦戦し、財政的にもレース開催に苦労していた。

 2008年から2013年までは、ホッケンハイムとニュルブルクリンクで毎年交互にドイツGPを開催していた。しかしニュルブルクリンクの財政状況が悪化したため、2014年以降のドイツGPは2016年、2018年とホッケンハイムでの隔年開催となっている。

 そんな中、今年のドイツGPは思いがけない成功のうちに幕を閉じた。決勝レースが行われた日曜日には71000人のファンがサーキットを訪れたが、この数字はホッケンハイムで開催されたF1の過去5レースの平均来場者数を20%も上回るものだった。

 ニュルブルクリンクは来年のF1開催に向けてリバティ・メディアと交渉するつもりはないようだが、ホッケンハイムにはまだ2年連続でF1を開催する可能性があるかもしれない。ホッケンハイムが最後にF1を2年連続で開催したのは、2005年と2006年のことだ。

 ホッケンハイムの代表であるゲオルク・ザイラーは、motorsport.comに対し「我々は筋道を立てて交渉しているところだ」と話した。

「F1を見限ってはいない。我々にはF1が必要だ」

 リバティは、ベトナムでのF1開催の可能性について検討してきたが、その一方でマイアミGPの開催を2019年からではなく、1年遅らせて2020年からにすることを決定した。

 彼らは来年のレース数を今年と同じ21かそれ以上にしたいという要望については明かしていない。つまり来年のカレンダーが縮小し、全20戦となる可能性もある。その一方で、新規開催に関心があるということは、カレンダーの拡大を検討していたということだ。

 来年マイアミやベトナムでの開催がないのであれば、ドイツが目下の新しい事業計画に挑戦することなく2019年もF1を開催する可能性はある。

 しかしザイラーは、その場しのぎのレースを開催したくはないと明かした。

「2019年のカレンダーに余地があるからといって、何かの代わりを務めるようなレースを開催するのは、我々の意図するところではない」

「我々は長期的な解決策をもたらしたいのだ」

 F1の商業面の代表を務めるショーン・ブラッチズはドイツGPを訪れ、その際ロイターに対し、2019年もドイツGPを開催したいが、ドイツ、イギリス、オーストリアは財政的なサポートを受けることはできておらず、この3カ国は特有の課題を突きつけられていると語った。

 またドイツの運輸大臣であるアンドレアス・シャウアーは、ドイツGPの週末に議論に参加したものの、そのようなサポートは象徴的なレベルにあるという。

 リバティに対してはドイツが来年のF1開催に関心を持っているというメッセージが伝えれらたが、ドイツGPに公的資金が投じられることはないようだ。

「2019年の開催について、ドイツに白旗を振るつもりはない」とブラッチズは述べた。

「全員が契約を結ぶことに関心を持っている。それに、この素晴らしい国には多くのサーキットがある」

 ブラッチズの言う通り、ドイツには多数のサーキットがあることは事実だが、F1開催に向けて現実的な選択肢となるのはホッケンハイムだけのようだ。

 一方ニュルブルクリンクは、ノルドシュライフェ(ニュルブルクリンクの北コース)でのF1レースを提案をするという野望を持っているが、長期的なF1開催料を支払うことを約束出来る立場にはない。

 その他にはオッシャースレーベンやラウジッツリンクといったサーキットもあるが、これらはF1開催地の重要な候補ではない。また、ザクセンリンクはバイクのためのサーキットだ。

 なおフォーミュラEに関しては、シーズン1にベルリンのテンペルホーフ空港でレース開催したが、シーズン2には会場がベルリン市街地に変更となった。しかしシーズン3より再びテンペルホーフ空港での開催となっている。


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