F1のファンを”TVゲーム”が奪う? 成長するEスポーツの影響を懸念する声

F1のファンを”TVゲーム”が奪う? 成長するEスポーツの影響を懸念する声

 フェラーリのマウリツィオ・アリバベーネ代表は、将来F1はレーシングゲームとファンの注目を奪い合うことになると語り、その事実から目を背けるべきではないと警告した。

 現在のF1はメルセデスやフェラーリ、レッドブルの3チームと、残りの7チームの間にパフォーマンスの面でも予算的な面でも大きな差ができてしまっている。こうした差を解消するべく、F1は2021年にレギュレーションや賞金分配構造の見直しを予定している。

 しかしアリバベーネは、F1が自分たちのことだけに集中し、Eスポーツの人気上昇を含めた他の要因がF1にどのように影響したかを考慮しないのは、間違っていると指摘した。

「これは私の個人的な意見だが、現代において我々の競争相手は”プレイステーション”だ」

「十中八九、我々は心を入れ替え、そういったライバルのことを注目する必要があるだろう」

「今はエンターテイメントが幅広く提供されている時代だ。特定のスポーツのことだけを考えるのではなく、あらゆるものを平等に考える必要がある」

「プレイステーションは我々のライバルなのか? 私の意見だが、それはイエスだ。プレイステーションに勝つためにはどうすべきか? その答えはおそらく、もっと面白いことをしなければならないということだ」

「何年か前より、その需要は大きくなっている」

 フェラーリは、予算上限が導入された場合F1撤退をも辞さないとしていたが、その態度は軟化。それでも原則的にその導入には消極的であり、どのように制限を実施し監視するかについて疑問を呈している。

 アリバベーネも、コスト削減自体は妥当であるものの、単に予算の問題を解決するだけではF1の人気は上がらないと語った。

「我々は自分自身に正直でなければならない。近頃のF1に対する関心はどうだ?」

「やらなければいけないのは予算制限ではない。それも解決策のひとつではあるが、唯一ではない」

「我々はスポーツを立て直さなければならない。今はその途中だが、それは複雑な問題なんだ」

「ファン層が高齢化していく中で、若い世代のファンを獲得することに注意を向けなければ、それは問題になる。その解決策を見つけなければならない」

 多くの中団チームは予算やスタッフの数を制限することに前向きであり、2021年以降段階的に制限を強めていくことで、グリッド全体が同条件で戦えるようになることを望んでいる。

 しかしアリバベーネはこれに対し、チームの競争力を操作することは不公平であり、サッカーチームに例えて反対している。

「レアル・マドリードだったらなんて言うんだ?『すまない、小規模チームと戦う時はベストチームは出せないんだ。中くらいの規模のチームで戦ってほしい』と言うのか」

「それは馬鹿げている。大きなチームもスポーツをしているし、それもスポーツの一部なんだ」


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