【MotoGP】「ロレンソだけのためにマシンは変えられない」ホンダ代表、バイクの素性は“良い”と強調

【MotoGP】「ロレンソだけのためにマシンは変えられない」ホンダ代表、バイクの素性は“良い”と強調

 レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、乗り辛いマシンだとの噂もあるRC213Vでの成功を楽しみ、これまでに3年連続でタイトルを獲得。今シーズンもライダーズランキングで首位に立っている。

 一方、今シーズンから新たにチームメイトとなったホルヘ・ロレンソは、RC213Vを掌握することに苦労している。13位に終わったイタリアGP後には、自身の適応をより進めるために日本の朝霞台にあるホンダファクトリーを訪れている。

 ロレンソはイタリアGPで、マルケスが結果を残していることから、ホンダが大きな変更を施すことに乗り気でないと示唆していた。そして、今週末に開幕するカタルニアGPを前にして、チーム代表のアルベルト・プーチが、現在のパッケージに大きな変更を加えることに前向きではないと認めた。

「我々はホルヘと共に、彼がよりマシンを快適に感じられるように取り組んできた。彼が日本に行った理由は99%がそれだ。より快適に感じられるように、ということだ」と、プーチは言う。

「結局、ここ数年で何が起きているかと言えば、マルクがリードしているんだ。サプライズはホルヘの結果だ。だが彼は隠れようとも、言い訳しようともしていない」

「マシンのベースはそう悪くない。このマシンはここ数年間、毎年チャンピオンシップを勝っているんだ。ホルヘがマシンに適応できていないからといって、マシンが悪いということは意味しない。我々は、ただひとりのライダーがマシンに適応できないからといってマシンを変えることはできないんだ。特に、マルクが勝っているようだとね」

 日本のファクトリーに渡ってマシンの改善を目指して作業を行っていたロレンソだが、彼曰く既にいくつかのパーツが今週末のカタルニアGPでマシンに装着されるという。そして、また別の“エルゴノミクス(人間工学)面”のアップデートがオランダGPに予定されているようだ。

 ロレンソはこうしたパーツが即座に優勝や表彰台争いを可能とする解決策では無い、と強調している。しかし、現在のパッケージをより理解し、力を引き出す責任は自身にあることも認めている。

「この間のレースで、僕は長いプロセスになるだろう、と話していた。そして未だにこのマシンに乗る方法を完璧に理解するまではとても遠い。特にコーナー進入でだ。それは経験か理解の問題だ。そして、もうひとつの問題はマシンの快適さだ」

 ロレンソはそう語る。

「僕らは自分の靴を自分にとってより快適にするプロセスに取り組んでいると言える。例えばマラソンだ。君がアスリート……“良い”アスリートで、マラソンをとても速く走り切ることができるとしよう。だけど、靴が小さすぎるか、形が君に合っていない状況なんだ」

「その靴で走っている他の選手はとても競争力がある。だけど現時点で、自分にとってはそうではない」

「マシンだけのことを言っている訳じゃない。バイクのサイズやエルゴノミクスだけでなく、自分のライディングスタイルや理解を深めることもまたそうだ」

「ただ、僕がよりマシンを快適に感じられたなら、より競争力を持てるはずだ。可能な限りこうしたプロセスを加速すること、それが僕が日本へ渡ることを決めた理由なんだ」


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