2019年にMoto2王者となったアレックス・マルケスは、2020年からMotoGP最高峰クラスへ昇格。1年目からホンダのファクトリーチームであるレプソル・ホンダに加入した。


 しかし、新型コロナウイルスの影響でシーズンが中断されている期間中に、ホンダは2021年にポル・エスパルガロ(現KTM)をレプソル・ホンダのライダーとして起用することを決定。それと並行して、アレックスはLCRホンダへの移籍が決まった。

 このホンダの采配については、今となっては決定が早すぎたのではないかという声が高まっている。第10戦フランスGP、第11戦アラゴンGPとアレックスが連続で表彰台を獲得し、明らかに速さを示し始めたからだ。

 しかしシートを奪われる形となったカル・クラッチロー(LCRホンダ)は、ホンダの決定が早すぎたとは思っていないようだ。

「いや、ホンダは直感で動いたんだと思う」

 ホンダはアレックスの将来について、早すぎる決断を下したのではないかという問いに、クラッチローはそう答えた。

「彼らは彼ら自身がチャンピオンシップについて知っていることに基づいて、直感的に判断を下したんだ。僕は間違った動きはしていないと思う」

「今、君たちはアレックスがMotoGPのシートを得るに値すると、間違いなくあのチームにいるに値するということを目の当たりにしている」

「知っての通り、彼はホンダとの(直接)契約で、来年もファクトリー仕様のバイクを使うことになる」

「僕のチームはとってもいいチームだと思うし、彼はどちらのチームでも上手くやれると思うよ」

「もちろん(ファクトリーでは)あらゆるリソースがある。でも彼はリソースのことを心配する必要はないだろう」

 またLCRホンダの残るシートひとつについては、22日になって中上貴晶と複数年で契約を延長したことを発表。これで2021年のLCRホンダの体勢が決定した。

 クラッチローは中上について、今年は“非常にいい走り”をしていることから良い契約を結ぶことができたと語った。

「タカに関してだけど、みんな彼がホンダと延長するだろうと知っていたよ」

「彼は今年いい仕事をしているから、好条件の契約が結べたんだろう」

「ただそうは言っても、彼はまだ表彰台を獲得していない。とても、とても良いライディングをしてきているから、それ(延長)については疑いはないけれどね。おそらく今週末、彼は表彰台を獲得するだろう」