MotoGP第11戦アラゴンGPの予選では、ドゥカティのファクトリーチーム内でいざこざがあった。予選でアンドレア・ドヴィツィオーゾのスリップストリームを利用したダニーロ・ペトルッチが好タイムを記録し、ドヴィツィオーゾをQ1突破圏外へと押し出してしまったのだ。そのドヴィツィオーゾは結局、13番グリッドからレースをスタートすることとなった。


 第11戦の時点でドヴィツィオーゾはランキング3番手。タイトルを狙う上で予選位置は非常に重要だったと言える。幸いレースではファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)がノーポイントとなり、ドヴィツィオーゾは7位でフィニッシュしたことで、首位のジョアン・ミル(スズキ)とは15ポイント差の4番手に留まることができた。

 このレースでドゥカティはチームオーダーなどは出しておらず、ペトルッチの行為も咎めなかった。しかしドヴィツィオーゾはこれを批判。タイトルを争っているという事実を考えれば、“賢い”行為ではなかったと主張していた。

 23日からは同じモーターランド・アラゴンで第12戦テルエルGPが開始されているが、ドゥカティは今回もチームオーダーを発動する予定は無いようだ。

「いいや、今のところ何のチームオーダーも出されていないし、僕らはそれについて話し合っていない。だから現時点では何も変わっていない」

 テルエルGPでのチームオーダーの可能性について問われたドヴィツィオーゾは、そう答えた。

 またペトルッチにも同じことを尋ねると、彼はチームメイトと同じくその可能性を否定し、加えてアラゴンGP予選での出来事を、まだドヴィツィオーゾと話すことができていないと認めた。

「いや、あのレース後に話す機会がなかったんだ」とペトルッチは言う。

「僕らふたりとも、レース後はかなり疲れていたんだ。でも全てがクリアになっているよ。今週はチームオーダーについては何も話していない。まだ序盤もいいところだ」

 チームオーダーという面では、ランク首位のミルとタイトルを狙うスズキの動向も重要になるが、彼らもレースウィーク前木曜日の段階ではオーダーを否定。チームメイトのアレックス・リンスにもチャンピオンの可能性が残されている状況では「フェアではない」とミルは語っていた。

 シーズンはあと残り4戦となるが、ドヴィツィオーゾはテルエルGPをタイトルを狙う上でかなり重要視していると語った。

「このレースはとても、とても重要なものなんだ」と、ドヴィツィオーゾ。

「残り4戦で、ポイント差はそこまで大きくないことを考えればなおさらだ。チャンピオンシップを戦うためには、ポイントを稼いでいかなければならない。それに集中している」

「今週末がどれだけ難しいレースウィークになるかはわかっている。誰もがより速くなってくるからね」

「だからプラクティスでトップ10に入ることも、かなり難しいだろう。でも結局のところ僕らも先週より速くなることができる。それに天候も良くなりそうだ。2列目以内でスタートできるようにすることに集中していくよ」

「それが大きな違いになる。みんなタイヤには苦戦しているからね。だから予選で前につけて、最初から最後まで一貫した走りをすることが、より大きな違いに繋がっていくだろう」