アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、ポルトガルGP初日のフリー走行2回目で、マシンが炎上するトラブルに見舞われた。ガスリーはすぐにコース脇にマシンを停めたが、これが原因となり、セッションは赤旗中断となった。

 ガスリーのマシンは出火直前、全ての電力が失われてしまった。ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターはこの状況を「電源がシャットダウンしたことに起因」と説明している。

 なお、ガスリーのマシンの消火活動にあたるためには、マーシャルらはコースを横断しなければならなかったため、マシンの側に到着するまでに数秒を要することになった。

 最終的に火は消し止められたが、マシンには大きなダメージが及んでしまったように見えた。

 しかもガスリーは、パワーユニットすべてのコンポーネントを、年間で使用が許されている数目一杯まで使ってしまっており、再使用が可能なパワーユニットが残っていない場合、交換によるグリッド降格ペナルティを受けることになる。

 なおガスリーはトラブルが起きるまでに27周を走行。最終的にはこのセッションを7番手で終えることになった。しかしガスリーはミディアムタイヤしか履いておらず、ソフトタイヤなど他のタイヤを試すことができなかった。これも、初開催サーキットでは大きな痛手となろう。

「文字通り、マシンが停まる5秒前に、全てを失ったんだ」

 そうガスリーは当時の状況を振り返った。

「ステアリングなど、マシンの電気全てだ」

「まだ、何が起きたのかを調べているところだ。明らかに大きな炎が上がり、多くが燃えてしまった。だから何が起きたのか、それを分析して、理解する必要がある」

「理想的な状況じゃない。特にオプションタイヤ(ソフトタイヤ)を走らせることができなかったから……今朝の情報しかないんだ」

「こういうコースでは、それは決して素晴らしいことではない。でも残念ながら、それが今僕らが置かれた状況だ。ダニールの走行から、できるだけ多くのデータを手にしたいと思っている」

「ペースは1日を通じてまともな感じだった。でも、まだマシンに満足していないから、明日に向けて改善できると思う。FP3は重要になると思う。失ってしまった走行時間を、取り戻さなきゃいけないからね」