ロードレース世界選手権MotoGPは、2021年末をもって参戦メーカーや各チームとの契約満了の時期を迎える。次の契約は2022年から2026年の5年間となり、各チームが継続参戦するかどうかの判断を進めている。

 2021年1月時点でドルナと契約を更新済みのメーカーはKTMのみ。他のホンダ、ヤマハ、スズキ、ドゥカティについては、契約更新が既定路線と受け止められている。

 一方でインディペンデント(サテライト)チームに関してはグレシーニ・レーシングが継続参戦を発表済み。なお使用するマシンのメーカーについてはこれまでのアプリリアではなくなることも発表済みだ。

 多くのインディペンデントチームはメーカーとの繋がりで使用マシンも決められてくるが、シャッフルが起こる可能性はある。

 2019年に参戦を開始したペトロナス・ヤマハSRTもそうしたメーカー変更の噂が存在するチームのひとつだ。

 ペトロナスSRTと結びつけて考えられているのは、現在サテライトチームを持たないスズキ。MotoGPのレジェンドライダーであるバレンティーノ・ロッシがこの先自身のチームをMotoGPクラスへ参戦させる際に、つながりの深いヤマハと組むのではないかと考えられていることも、要因のひとつだ。

 しかしながら、ペトロナス・ヤマハSRT代表のラズラン・ラザリはヤマハとの関係継続が最優先だとし、2022年以降もYZR-M1の使用を続けたいという意向を明かした。

「我々は2021年以降も、可能な限り長くMotoGP参戦を継続したいと思っている。他メーカーの選択肢が存在することは別として、我々はヤマハとの現在の関係を極めて快適に感じている」

 ラザリ代表はGPoneに対しそう語っている。

 2019年から2020年の2シーズンで、ヤマハとペトロナスSRTとの間にはいくつかの緊張があった。しかしラザリ代表はヤマハとの関係を長期的なものとすることを望んでいる。

「彼らは1年目から我々のことを支援してきてくれた。私としてはこのコラボレーションを3年以上延長できないか、その可能性を確認することはチーム、ヤマハそしてペトロナスの3者にとって利益あるものだと思っている」

「我々は既にさらに2026年末までの、5年間の契約を締結するための作業と話し合いを行なっている」

「もちろん、時間はかかる。しかし我々は2022年に向けた計画をシーズン半ばまでには知るべきだろう」

 またラザリ代表は、2022年に誕生すると囁かれているロッシのMotoGPチームがヤマハと提携するのではないかという話については、気にしていない姿勢を明確に示した。

「いや、我々はその点については自信を持っているよ。この2年間、我々に何ができるのかを示してきたんだ」と、ラザリ代表。

「我々はMotoGPに参戦しているが、Moto2とMoto3にも参戦している。私達は素晴らしいプロフェッショナルなチームを所持しているし、ヤマハとの仕事を続ける可能性には自信がある」

「バレンティーノが自分のMotoGPチームを作るとしても、あまり心配はしていない。MotoGPはMoto2やMoto3のチームとは違う。単純ではないし、全てにおいてより大きな費用がかかる」

「我々はこれまでに素晴らしい仕事をしてきて今の位置にいる。そしてバレンティーノがウチからヤマハを“盗む”ようなことは心配していないよ」