今季からレッドブル・ホンダのドライバーとしてF1を戦うことになるセルジオ・ペレスは、昨年新型コロナウイルスに感染してしまった際、「地球上で最も愚かな男」になったように感じたと、ビデオインタビューで語った。

 2020年シーズン、レーシングポイントのドライバーとして戦ったペレスは大躍進を遂げた。マシンのパフォーマンスが高かったこともあり、サクヒールGPでの優勝を含む2回の表彰台に登壇……合計125ポイントを獲得し、ドライバーズランキング4位になった。

 しかしその一方で、新型コロナウイルスに感染して2レース欠場するなど、ペレスにとってはジェットコースターのようなシーズンだったと言えよう。なおペレスは、新型コロナウイルスに感染した最初のF1ドライバーだった。

「確かに、非常に厳しい1年だったと思う」

 ペレスはレッドブルが公開したビデオインタビューで、2020年シーズンをそう振り返った。

「僕は、新型コロナウイルスに感染した最初のドライバーだ。みなさんご存知のようにね。今では、このウイルスに感染するのは、かなりありえる事態になった。でも当時は、『ウイルスの感染してしまった……僕は地球上でもっとも愚かな男だ』というようなことを思ったよ。それに対処するのは、とても難しいことだった」

 ペレスがレースに復帰した頃、レーシングポイントはチームの名称をアストンマーチンに変えて臨む2021年シーズンのドライバーとして、フェラーリを離れることになったセバスチャン・ベッテルを起用するのではないかとの憶測が広まった。

 当初チームはこの噂を否定していたが、最終的にはベッテルの起用を決定。ペレスはシートを失うことになった。

「当時は、僕のキャリアの中でもとても重要な時期にあった。契約に関することがあったからね」

 そうペレスは当時について語った。

「最終的にこのチームのシートを失ってしまったが、それがうまく機能することになった。でも、その時には何が起きるか分からなかったんだ」

「シートを失うことが決まった時、実は僕はかなりリラックスしていたんだ。そして僕はこう考えていたんだ。『僕はもう素晴らしいキャリアを持っているし、自分自身に満足している。毎週毎週それを発揮して、何が起きるか待ってみよう』とね」

「レッドブルに加入するチャンスが開かれた時、時には良い状況の時もあったし、悪い状況の時もあった。でも、最終的にはうまくいったんだ」

「こういうチャンスは、人生で一度訪れるかどうかだ。僕はそれを知っているし、今回のチャンスをうまく活かす準備ができている」

 ペレスはこの数週間、レッドブルと密に連携を取っており、最近ではミーティングのためにミルトンキーンズのファクトリーを訪れた。ただまだその雰囲気には慣れていないようだ。

「正直に言うと、僕はまだここにいるのが信じられないんだ」

 そうペレスは言った。

「レッドブルのブランドを僕が最初にまとった時、ちょっと驚きだったよ。若い頃にレッドブルの育成プログラムに参加しなかったのは、大きなことだと思っていたからね……レッドブルに入ることを選択肢として考えたことはなかったんだ」

「でも人生では、夢見ていた場所に行き着くことがある。だから、レッドブル・ファミリーの一員になるということは、夢が実現したということにもなるんだ。ただただ、素晴らしいことだよ。このブランドが大好きだ。彼らがやっていること、彼らが様々なスポーツをサポートしていることについては、とても感心している」

「良いスタートを切れることを楽しみにしている。でもそれ以上に、良いシーズンを過ごしたいね」