2021年にルノーからリブランドする形で発足したアルピーヌF1チーム。前年までチーム代表を務めていたシリル・アビテブールはチーム改称と共に離脱し、スズキのMotoGPチームを率いていたダビデ・ブリビオがレーシングディレクターに就任した。ブリビオは、アルピーヌの全活動を統括する新CEOローラン・ロッシの直属となる。

 フェルナンド・アロンソと共にアルピーヌの一員として2021年シーズンを戦うエステバン・オコンは、コロナ禍の影響もあって新首脳陣とは直接会えていないと言うが、彼らのやる気や謙虚な姿勢をひしひしと感じているようだ。

「僕たちは残念なことにエンストン(チーム拠点)に行けていない。諸々の制限があって渡航が難しく、まだ会えていないんだ」とオコンは言う。

「でもチームのメンバー全員と携帯電話を使って連絡を取っているし、それは新しいボスたちも同じだ」

「僕たちが心配することは何もなさそうだ。彼らはやる気に満ちていて謙虚で、できる限りのことをしようとしてくれている」

「だから全てがポジティブなんだ。とにかく、またイギリスに行けるようになり次第、会うことになると思うよ」

 これまでのところ新たな首脳陣をどう思っているかについて、オコンはさらにこう補足した。

「僕は既に彼らと2回電話している。ローラン・ロッシとダビデ・ブリビオとビデオ会議でね。僕たちはかなり長い時間話したけど、さっきも言ったようにふたりとも本当にやる気があって、モータースポーツの大ファンなんだ」

「知っての通りダビデはMotoGPの世界で成功を収めているし、このチームをさらに発展させたいと思っている。だから良い感じなんだ。僕たちは安泰だと思ったし、これは良いニュースだよ」

 その一方でオコンは、長年チームを率いたアビテブールがチームを去ってしまったことには複雑な感情を抱いているとも語った。

「シリルがチームを去るのは間違いなく悲しいことだった」

「シリルはこのプロジェクトを何年にも渡って牽引していたし、僕たちはやっと、表彰台やトップ5といった好結果が出始めていた」

「そんな時に彼が去っていくのを見るのは複雑だし、彼の今後の多幸を祈る」

「何せ彼は本当に良い人で、今日に至るまで僕を支えてくれた感謝すべき人のひとりだからね。だから、彼の幸せを祈っている」