2021年F1第4戦スペインGPの決勝レースがカタルニア・サーキットで行なわれた。優勝したのはルイス・ハミルトン(メルセデス)だった。

 例年プレシーズンテストなどの開催地としても使われ、各チームが豊富なデータを持ち合わせているカタルニア・サーキットでの第4戦。今季はターン10の形状が変更されたが、走行初日から中団勢を中心に各車が僅差のタイムを記録し、混戦を予感させた。

 予選でポールポジションを獲得したのはハミルトン。キャリア通算100ポール目という前人未到の偉業を成し遂げた。2番グリッドには今季2勝目を狙うマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番グリッドには今季初優勝が欲しいバルテリ・ボッタス(メルセデス)が並んだ。角田裕毅(アルファタウリ)はQ1敗退に終わったため16番手スタートとなった。なおスタートタイヤは、キミ・ライコネン(アルファロメオ)だけがミディアムタイヤで、他19台がソフトタイヤとなった。

 スタートではハミルトンがまずまずの蹴り出しを見せたが、フェルスタッペンがターン1でイン側から鼻先をねじ込み、トップに浮上した。ボッタスはシャルル・ルクレール(フェラーリ)に前に出られて4番手に落ち、トップを争うふたりから置いていかれる格好となった。

 8周目、角田のマシンがターン10出口で突如ストップ。トラブルで早々にレースを終えることとなってしまった。角田はレース後のインタビューで、ギヤボックスに問題があった可能性があると語っている。これによりセーフティカーが出動し、11周目にレースが再開された。

 トップを走るフェルスタッペンと2番手のハミルトンは1秒前後のギャップで息詰まる攻防を見せていたが、先に動いたのはフェルスタッペンだった。24周終了時にピットインし、少しタイヤ交換作業に手間取ったものの、4周遅れで入ったハミルトンの逆転を阻止することに成功した。

 フェルスタッペンの6秒後方でピットアウトしたハミルトンだが、あれよあれよという間にフェルスタッペンとの差を縮めていった。66周のレースが折り返しを迎える頃には、両者の差は1秒前後に。ただフェルスタッペンはホームストレート上でハミルトンにDRSを使われる場面が何度かありながらも、オーバーテイクを許さなかった。

 42周を消化した時点で、2番手のハミルトンが2度目のピットイン。ソフト→ミディアム→ミディアムと繋ぐ2ストップ作戦を採った形だ。フェルスタッペン、ボッタスの後ろ3番手でコースに戻ったハミルトンは前を走るふたりを猛烈なペースで追い上かけていき、52周目にボッタスの前に出ると、その後はミディアムタイヤでステイアウトするフェルスタッペンよりも1周1.5秒〜2秒速いペースで猛追していった。

 そして残り7周、ハミルトンはターン1への飛び込みでフェルスタッペンをオーバーテイク。勝負ありとなった。ハミルトンはそのままトップチェッカーを受け、今季3勝目を手中に収めた。フェルスタッペンはハミルトンに交わされた直後にソフトタイヤに交換し、1分18秒149というファステストラップを記録。2位とボーナス1ポイントを持ち帰った。

 ボッタスはアンダーカットによってルクレールを逆転したものの、今季3度目の3位。未だハミルトンとフェルスタッペンの前でフィニッシュできずにいる。4位にはルクレール、5位にはセルジオ・ペレス(レッドブル)が入った。

 6位以下にはダニエル・リカルド(マクラーレン)、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、エステバン・オコン(アルピーヌ)と続く。ピエール・ガスリー(アルファタウリ)は終盤にランス・ストロール(アストンマーチン)をオーバーテイクして10位1ポイントを獲得。これで3戦連続の入賞となった。