レッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスは、メルセデスのルイス・ハミルトンとのバトルを制し、F1第6戦アゼルバイジャンGPで移籍後初優勝を遂げた。ペレスは、目まぐるしく展開するレースで勝利した喜びを噛みしめているものの、まだ伸び代があると考えており、F1のタイトル獲得を諦めてはいないようだ。

 ペレスは金曜日のフリー走行後に、ここ数年乗りこなしにくいと評価されてきたレッドブルのマシンを理解したと答え、週末を通じて好調さを見せていた。

 ただ土曜日の予選では赤旗の影響により、Q3のラストアタックを満足に出来ず7番手で終えた。予選6番手のマクラーレン、ランド・ノリスに3グリッド降格ペナルティが出されたため、6番グリッドからの決勝スタートとなったが、最低でもフロントロウに並べるだけの速さはあったと悔やんでいた。

 決勝ではスタートから着々と順位を上げ、ピットストップで若干のロスがあったものの、プッシュしたインラップが功を奏し、先行していたハミルトンをオーバーカットすることに成功した。

 46周目にトップ快走中のチームメイト、マックス・フェルスタッペンの左リアタイヤがバーストし、レースは赤旗中断。スタンディングスタートによる再開では、1番グリッドからスタートしたペレスに、抜群の蹴り出しを見せたハミルトンが並びかけるもハミルトンはターン1でタイヤをロックアップし、優勝争いから脱落した。

 ペレスは、2位にアストンマーチンのベッテル、3位にアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーを従え、昨年のサクヒールGP以来自身2度目のトップチェッカーを受けた。

 ペレスは、レース後ホンダのプレスリリースで「バクーが大好きだ!」と喜びを露わにした。

「レッドブル加入後の初勝利は素晴らしい気分だ。チームは大きな仕事を果たしてくれた。この素晴らしい機会を得られたのも、僕にシートを与えてくれた (レッドブル創業者のディートリッヒ)マテシッツのおかげで、とても感謝している」

「マックスは勝利に値する走りをしていたし、チームでワンツー体制を築いていただけに結果としては残念で、思いきり喜ぶことができない」

「まるでジェットコースターのようなレース展開で、1周目から全開で走っていたが、背後にルイスがいたので息つく暇も無かった。とても激しいバトルだったが、集中し続けたんだ」

「今日はすべてが完璧に機能していたが、最後のリスタートだけは別で、グリップがなかった。でも、『最後のたった2周で、このレースを失うわけにはいかない』と思い、ターン1へのブレーキングをできる限り遅らせたら、ルイスはロックアップして、ランオフエリアへ真っすぐ行ってしまった」

「それが、僕らがどれだけ限界ギリギリで争っているか、どれほどのスピードでバトルをしているのかを表している。ルイスには気の毒に思うし、こうしたことが起きるのはつらいものだが、僕らはみんなミスと隣り合わせのところにいる」

「今日はペースも素晴らしく、レースに向けてとてもいいマシンになっていたことを喜びたいと思う。そして、ここから先も全力で取り組み、毎週末ベストを尽くしていきたいと思っている」

「僕はまだ6戦目で伸び代があるし、マックスやチームとの関係も最高だよ。長いチャンピオンシップ獲得への道のりはまだ残っている」