F1アゼルバイジャンGPの決勝レースで、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とランス・ストロール(アストンマーチン)のタイヤが相次いでバースト。彼らはこれでマシンのコントロールを失い、コンクリートバリアの餌食となってレースを終えた。

 ピレリはパンクを起こした2台のマシンのタイヤを、グランプリ終了後に調査。その結果、「走行条件」が問題の原因になったと結論付けた。その後ピレリのマリオ・イゾラは記者団の取材に対し、レッドブルとアストンマーチンは、レギュレーションに沿った形でタイヤを使ったものの、走行時の内圧が想定よりも低く、それがタイヤの構造を破壊する原因になったと明かしている。

 この問題を受けてFIAは、フランスGPからタイヤの内圧に関するチェックを厳格化。これまでは行なわれていなかった走行後のタイヤもチェック対象となることを決めた。

 アゼルバイジャンでのふたつの事故について、メルセデスのルイス・ハミルトンは、ピレリには責任はないと考えている。

「毎週末、何か問題があった時にはいつでも、常に彼ら(ピレリ)にタイヤの内圧を上げる。そのことは、何かを教えてくれるはずだ」

 そうハミルトンは語った。

「多くの場合、タイヤは想定されている内圧で使われていない。僕らのタイヤには問題なかったんだ」

「ピレリは今年のタイヤについて、素晴らしい仕事をしたと思う。去年よりも頑丈だ。今回の件に関して、ピレリに問題はないと思う」

 ハミルトンは、フランスGPから導入することをFIAが決めた、より厳しいタイヤのチェックについて歓迎すると語った。曰く、これまでは違反の可能性があることについて取り締まるには、十分な体制が敷かれていなかったという。

「結局のところ、安全は常に最も優先すべきことだ」

 そうハミルトンは語る。

「そして僕と僕のチームにとっては、どのような形でオペレーションしなければならないか、明確なルールとガイドラインがあったんだ」

「だから、彼ら(FIA)が今回それらを明確にしなければいけないということに非常に驚いた。明らかに、今まではそれぞれが望む通りに使うことができた」

「彼らが、それを明確にする必要があるということについて認めてくれて嬉しい。タイヤの使用方法、タイヤの空気圧、タイヤの温度などについては、今は監視できていない。本当に重要なのは、それをどう監視するかということだと思う」

「FIAが技術指令を発信したのは、素晴らしいことだ。でも、たった今アクションが起こされたばかりだ。彼らが実際にそれを行ない、そしてフィールド全体が平等になるよう、僕らも緊張感を持って臨まなければいけない」