FIA F2第6戦のレース1がソチ・オートドロームで行なわれ、カーリンのダニエル・ティクトゥムがポール・トゥ・ウィンを飾った。

 当初、現地時間10時30分から開催される予定だったレース1。しかし激しい雨や落雷もあり、延期が決まっていた。F2はレース2を中止し、本来レース2を行なう予定だった現地時間16時45分から、レース1を実施。レース3を予定通り、日曜日に実施するという形をとった。

 予選上位10台がリバースグリッドに並ぶレース1は、ティクトゥムがポールポジション。ユーリ・ヴィップス(ハイテック)が2番手。佐藤万璃音(トライデント)は、20番手からのスタートだ。

 雨は降っておらず、F1の予選が行なわれた直後ということもあって、走行ラインだけは乾いているという難しいコンディション。ダミーグリッドへと向かうレコノサンスラップで7番グリッドの周冠宇(ユニ-ヴィルトゥオーシ)がスピンした他、13番グリッドのフェリペ・ドルゴビッチ(ユニ-ヴィルトゥオーシ)がクラッシュを喫してしまった。これでふたりはスタートもできずにリタイア。チームにとっては悪夢のような事態となった。

 事故処理の影響もあって、10分ディレイの後セーフティカー先導でフォーメーションラップを2周。ローリングスタートで18周のレースが開始された。

 ラインが一本しかないこともあって、ティクトゥムが首位をキープ。しかし2番手のヴィップスも、ティクトゥムのテールに張り付いてチャンスが訪れるのを待った。

 ティクトゥムはファステストラップを連発し、ヴィップスをDRS圏外まで突き放したが、5周目に14番手を走っていたベント・ビスカール(トライデント)がコースサイドでストップしたことでバーチャル・セーフティカー(VSC)が出された。

 6周目途中でVSCが解除されると、ティクトゥムはうまく加速できたようでヴィップスとの差を3秒ほどまで開いた。直後、3番手を走っていたリアム・ローソン(ハイテック)がクラッシュを喫し、またもVSCが出された。

 首位のティクトゥムがコントロールラインを横切り、9周目に入ったところでレース再開。後続ではサイドバイサイドのバトルも繰り広げられたが、ティクトゥムは4秒までリードを広げた。しかしヴィップスは逃すまいとファステストラップを連発し、ティクトゥムとの差を少しずつ詰めていった。

 ティクトゥムも終盤にペースを上げ、ヴィップスを近づけず。4.4秒差をつけて、ポール・トゥ・ウィンを飾った。

 3位に入ったのはこれが母国レースのロバート・シュバルツマン(プレマ)。ランキング首位のオスカー・ピアストリ(プレマ)が9位ノーポイント、ランキング2番手の周がスタートできずに終わっていることもあって、ランキング3番手のシュバルツマンはタイトル争いに踏みとどまる上で貴重な10ポイントを稼いだ。

 佐藤は14位まで順位を上げたものの、ポイントには届かずレースを終えた。