MotoGP2022年シーズンに2勝を含む表彰台5回という結果を挙げたKTM。彼らの課題は予選のタイムアタックにあると見られているが、ダニ・ペドロサによるとチームは問題を特定し、修正を試みているという。

 KTMの予選での苦戦は明らかで、2022年シーズンにフロントロウを獲得できたのはわずか1回。しかもそのうち1回は雨で行なわれた日本GPだ。苦戦を示す指標としては、全20戦のうち、KTM勢はQ1で予選を終えたことが8回もあることが分かりやすいだろう。

 テストライダーを務めるペドロサによると、KTMの予選における苦戦はドゥカティなどと比べてソフトタイヤを上手く活用できていないことにあるという。

「この2年間、予選はしばしば僕らの弱点になってきた」と、ペドロサはSpeedweekに語っている。

「ドゥカティのライダーが新品のソフトタイヤで1秒を楽に稼いでいく姿を見ていた。だからこそ、ドゥカティは8台がグリッドの前方に並んでいるんだ」

「他のチームにとって、グリッドの先頭に並ぶのは難しいんだ。KTMは消耗したタイヤでもマネジメントやコントロールが容易なんだけど、新品のタイヤではそれ以上ができない。この弱点によって僕らはグリッド前方を争うことを妨げられてしまっている」

「詳細については話せないけど、予選についてはふたつの問題を見つけているんだ。2023年にそのうちのひとつは解決できると思うし、解決できることを願っている。ふたつめの問題についてはまだ疑問点があって、解決策を探し続けているところだ」

「進行中ではあるんだ。でも11月という時期は、他のメーカーもバイクの改善を進めている時期だから、予測も慎重にしないといけない」

「ドゥカティはおそらく力強くシーズンをスタートするだろう。ただ他チームの序列を評価するのは難しい。冬の間にどんな開発をしてくるかは誰にもわからないからね」

 ペドロサとしては、予選位置の改善は必要不可欠だと考えている。現在のMotoGPは空力開発が進みオーバーテイクが難しくなっているとも言われており、それだけに前方からスタートする重要性も増してきている。

 さらに2023年からはスプリントレースも開始される。このフォーマットでは追い抜きに使えるラップ数も少なくなるため、さらに予選位置は重要になってくるというわけだ。

「ライバルの後ろについていると、フロントタイヤに問題も発生してしまう。内圧がとても高くなってしまって、グリップを失って、オーバーテイクもできずポジションを上げることができないんだ」

 ペドロサはそう語る。

「ブラッド・ビンダーはシーズンを通じて強さを示してきた。レースでは常に後方から素晴らしい追い上げを見せていた。でも、僕らはバイクをより予選で速さを発揮できるものに仕上げる必要があることも分かっている。それが重要な要素なんだ」