2022年のF1でチャンピオンとなり、2連覇を達成したレッドブルのマックス・フェルスタッペン。そんな彼が、ホンダの「HR-V」(日本ではヴェゼル)をドライブするコマーシャル映像が公開された。

 ホンダは2015年からF1にパワーユニットメーカーとして参戦し、活動最終年となった2021年にはレッドブルとフェルスタッペンと共にドライバーズタイトルを獲得した。

 F1活動を終了したホンダだが、実質的には彼らは今もF1に参戦している。HRC(ホンダ・レーシング)としてレッドブル・パワートレインズをサポートする立場として契約を結び、アルファタウリを含めた2チームにPUを今も供給しているのだ。

 昨年の日本GPを前に行なわれた発表で、両者の関係が更に強化されることで合意したことが明かされるなど、F1活動終了後以降も、ホンダとレッドブルは良好な関係にあった。

 そして、日本GPでフェルスタッペンが2年連続の王者に輝き、コンストラクターズタイトルも獲得するなど、ホンダとしても2021年以上に成功したシーズンとなっていた。

 そんな両者はプロモーションでもいい関係を築いている様子だ。2023年1月、ホンダはフェルスタッペンが市販車のHR-Vのe:HEVモデルを走行させる映像をYouTubeで公開した。

 フェルスタッペンは余暇時間にレッドブルの本拠地でHR-Vに乗り込むと、そのまま発進。SUVモデルらしく未舗装路も含むルートを疾走し、草原でつかの間の静けさを味わうと、レッドブルからの呼び出しで拠点へ帰宅する……といった筋書きだ。

 なおフェルスタッペンの乗り込んだHR-Vのナンバープレートは『MV33 HRV』とされているなど、小ネタも盛り込まれている。

 なお以前には、フェルスタッペンがシビック・タイプRを走らせる映像も公開されている。ホンダとレッドブルの協力は少なくとも2025年までは続くことになっているため、今後もホンダ市販車のプロモーションでフェルスタッペンが協力した映像が見られるかもしれない。